タマビ統合デザイン学科第1期生卒業制作展とタマリバーズvol.7に行ってきた

2018年1月28日(日)

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昨日、雪の残る多摩美術大学上野毛キャンパスにあかりちゃんと行ってきました。

もちろん目的はこちらです。

統合デザイン学科第1期生卒業制作展2018です。
開設から4年がたち、初めての卒業制作展を開催することになりました。

えーと、まあ、この数年、統合デザイン学科はイロイロありました。
教授達がインタビュー記事に出る時、プロフィールに「統合デザイン学科教授」と書かないのは気のせいだと思うけど。
せっかく公開講評会の時間に合わせて行ったんだけど、遭遇できず(でも6時ぐらいまでやってたそう)、展示だけ見て帰ってきました。
一気に紹介します。


  • ボードゲーム


  • 津村先生のPUZZLE WARE的なもの


  • 5つのメディアを使って、自分の母親についての語る作品。ちなみに作品で使ったノースポール230株を展示終了後無料で差し上げるそうです。受取は28日17:00以降または29日日中上野毛で。こっそり植えれば


  • マイクに「こんにちは」と叫ぶとそれにあったフォントを表示してくれる。手羽は新ゴだった


  • 昔のおもちゃ(民具)をモチーフにした食器など。外国人に喜ばれそう

全体的な印象を一言で表現するならば「やっぱりタマビに『基礎デザイン学科』を作りたかったんだなあ」ってことかな。
あ、「やっぱり」というのは、新学部・学科を作る時は文科省に「受験生がこれくらい集まるはずだから新学科を作っても大丈夫。心配いりません」と学生確保の見通し根拠データを示さないといけないのね。で多くは高校生などへのアンケートデータを使うんだけど、統合デザイン学科を作る時は「ムサビの基礎デザイン学科はこれくらい受験生集まってるんで大丈夫っす!」という書類を提出されているんです。
その時から「あ、基礎デを作るんだな。深澤直人さんも引き抜いたし」とうっすら思ってて、今年のオーキャンの展示、そして今回の卒展を見て「やっぱり」と。

1期生だからいろいろ学生さんも教授も方向性の迷いがありつつ、でもさすがうまくまとめた感じ。細かいところまで気を使ったレベルが高い作品多かったです。
これ見たら高校生は統合デザイン学科に行きたくなるだろうなあ。グラフィックデザイン学科ほどグラフィックグラフィックしてないし、いろいろやりたい高校生には向いてるはず。

手羽が勉強になったのは、「新学科・建物を作る時は、授業のことだけじゃなく展示のことも考えておかないといけない」ってことかな。やはり美大は展示がメインになるしね。

演劇舞踊デザイン学科舞踊ゼミの卒業公演も同時に上野毛キャンパスでやってます・・と思ったら、こちらは3年次生の公演なんだな。



どうりで情報があんまり出てないはずだ。今日は1時と4時から。完全予約制だけど1時間前まで受け付けるそう。

「初めての卒業生」ということは、

大学院が来年からスタートするということでもあり。
この週末の上野毛は統合デザイン卒展に、演劇舞踊デザイン公演に、大学院入試に、そしてこのあと紹介するイベントに、と事務局は大変だろうなあ・・。


そして上野毛キャンパスを脱出し、車で5分のところにある

二子玉川の「RISE」へ。
何しに行ったかというと。

多摩美術大学が複合施設・二子玉川ライズとの地域連携アートプロジェクト「タマリバーズ」を去年からPBL科目でやってて、その発表会ともいえる参加型アートパフォーマンス「ふたこのわたし」が開催される・・とタマビの米山さんから言われ、宣伝しろと言われ。


二子玉川に着いたら、そこはムサビの人間からすると目を覆いたくなるような惨劇の光景で。

デジタルサイネージが全部タマビ推しで。この画面になると「やめてーー。誰も見ちゃだめーー」と王蟲の子供を隠すナウシカのようにムサビ人間は心の中で叫んでました。ムサビ人間にとって、こんな居心地の悪い場所はありません。
「いや違う。自分は美大を慈愛する美大愛好家の手羽なんだ。ムサビの手羽じゃないのだ」と思っても心がザワザワしちゃうぐらいで。「六本木ミッドタウンでイベントやってもここまでミッドタウンさんはやってくれないだろうなあ・・。これは東急電鉄、東急エージェンシーとも連携してるプロジェクトだからこういうことができるんだなあ・・・ミッドタウンさんを裏切ってこっちにしようかな・・」と思っちゃうくらい。

あ。変なのがいた。タマビ生ってタマムシくんもそうだけど、こういう形が好きなのね。

山笠づくりのワークショップもやってました。
心優しいあかりちゃんが「お姉さんたち寒そう。みんな大丈夫かな」と心配してた。

てなことやってたら

パフォーマンスの前に、途中で出てくる盆踊りのシーンをみんなで練習。

開演5分前ぐらいになってくると、周りからザワザワ音がする。


  • 「船頭さーん」「船頭さんはどこにいるのー」と叫びながら

「自分がディレクターなら反対側からも同じようにやるな」と推測し、反対側に行ってみたらやっぱりいた。(この1秒後に先頭を歩いてる人と目が合い。「船頭さん知りませんか?」と詰め寄られ、「し、知りません・・・」と怯えながら答える手羽)

そして中央でのパフォーマンススタート。

簡単に説明するなら、昔二子玉川には銭湯、映画館、遊園地、遊郭、団子屋、渡し舟などいろいろな文化やお店があったが今はない。
そのお化け(精霊?)たちが時空をさまよいながらたどり着いたのが、現代の二子玉川だった・・というストーリー。

だからパフォーマーさんの衣装をよく見ると、銭湯、映画、遊園地、団子屋、花魁などがモチーフになっています。


  • 必殺芸者マワシ!


  • ジェットコースター


  • パラパラを踊ったり。

最初の30分ぐらいは船頭さんを探しながらのパフォーマンス。
船頭さん、そろそろ出てきてよーー!!


  • おっ!

渡し舟に乗った船頭さんが出てきた!!やったーー!!!!

めでたいめでたい。

「めでたいところでみんなで踊ろう!」ということで、


  • 盆踊りモードに突入


  • あ、写真は何枚かタマビのメグリンから提供してもらいました

去年より構成とかよくできてたんじゃないかしら。
お客さんイジリ、クイズもありで、特に子供に飽きさせないような工夫がされてた。衣装も去年のお魚さんモチーフの方が派手に作れそうだけど、うまく派手に作られてたし。しかし今どきの学生さんはこういうパフォーマンスをやれちゃうのがすごいよね。
手羽が勉強になったのは「こういう場でのパフォーマンスでは音が大事」ってこと。音が聞こえると「あ。なんかあっちでやってるのかな?」と気が付き集まってくる。次に「なんだろう?」と思わせる衣装やパフォーマンス。
つまりチンドン屋さんにすべて集約されてるってことですね。

タマビの皆さん、どうもお疲れ様でした。
今日もやってるよ!


以上、リンクロウがインフルAになった手羽がお送りいたしました。
「同シーズンに違う型のインフルにかかる人もいる」ってのは知ってたけど、まさか自分の子が先週インフルB、今週インフルAになるとは・・・。Aは熱も上がってかなりつらそうです・・。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。