Tokyo Midtown Award10周年記念パーティに行ってきた

2017年10月15日(日)

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ミッドタウンアワード2017の授賞式でビルボードライブ東京に来ております。
昨日までの話はこちら。
【 抜け駆け先駆けオンエア】Tokyo Midtown Award2017授賞式に行ってきた
 

授賞式のあとは、同会場でミッドタウンアワード10周年記念パーティが行われました。
今日はそのレポートをお送りいたします。

冒頭からミッドタウンマネジメント・中村代表取締役から重大発表がありました。

10周年を機に、これまでのアートコンペ受賞者を対象として、選ばれた作家の作品をミッドタウンに恒久展示する「The Best of the Best Art Award」が開催することになった、と。
これ、えらいこっちゃです。10年と言っても昔は入賞が4作品だったんで、該当するのは50人程度しかいないんですよ。
自動的に選ばれるわけではなく過去受賞者からの作品応募制だと思うので、過去受賞者の皆さんはミッドタウンさんからの詳細情報を待っててね。


続いて、10周年を記念しての審査員によるトークセッション。

審査員の方が「そんな企画、聞いてないよ・・」とブツブツ言いながら壇上に上がってた(笑)

確かにせっかく毎回豪華なメンツがそろってるのに授賞式の時って総評をしゃべる審査員以外一言も発せずに終わってしまうので、いつももったいない気持ちはありました。
「全員がしゃべる場があればいいのに・・でもみんな多分時間通りに短くしゃべらないだろうから進行的には危険か。あ、でも昔は授賞式で一言ぐらい審査員全員がしゃべってた記憶があるから、審査員が増えたからか、誰か長くしゃべっちゃったからやめたのかな」と思ってたので、この企画はとっても嬉しい。

ところで、ちょいちょいさっきから左側に映ってますが、記念パーティーの進行は

ミッドタウンアワード設立当初から運営にかかわっている東京ミッドタウンマネジメントの井上ルミ子さんがされてました。
どういう人かはこの二つの記事を読んでもらうとして、
「目指すのは、六本木という都市づくりのプラットフォーム」—「六本木未来会議」編集部 井上ルミ子氏 インタビュー[後半]
次世代の才能を発掘・応援するデザインとアートのコンペティション「Tokyo Midtown Award」 | クリエイターズ ステーション(クリステ)
「この10周年の大事なパーティーで、しかもクリス・ペプラーの後に司会をやれるのは、井上ルミ子しかいないよね」と多分六本木中の人が思ったはず。
手羽的にはデザイン・ラウンジを立ち上げる時に大変お世話になった方でもあり、いつも小平が田舎だと馬鹿にするんですが頭が上がらない人です。ま、手羽は23区民なんで、都下の小平が田舎と言われても痛くもかゆくもないのですが。


で、トークセッション第1部では審査員の皆さんに「ミッドタウンアワードとは?」というお題に対しフリップで答えてもらおう、と。
井上さんが持ってるのは、パーティを欠席された佐藤卓さんの回答で「Unique」。
確かにアートとデザインの両方があり、形のないサービスデザインも対象となってるユニークなコンペは他にはありませんもんね。


  • 水野学さんは「THE 登竜門」。


  • 原研哉先生は「的の位置」。人によって年によって「的」の位置が微妙に変わるので、そこにズバっと刺さったものが受賞する


  • 柴田文江先生は「マッサージ」。この審査会はいつも癒してくれるそうで。ちなみに柴田先生のdesign studio Sではスタッフを募集してます。詳細は公式サイトを。


  • ちなみにちなみに柴田先生はモフモフした可愛いクツをはいてた。

そして小山薫堂さんが「さようなら」。
授賞式からずっといろんな人が「10周年を機に」と言ってるので、今年で審査員は全トッカエになるんじゃないか、という噂が・・審査員の中にあるそうで、「こっちがクビになったら森ビルの方へ行く」とおっしゃってました(笑)

11年目からの審査員・・・審査員の領域バランスを踏まえ、女性比率を上げ、持続性から全員を変えないとしたら、長嶋りかこ、柴田文江、廣村正彰、森本千絵、片山正通という組み合わせはどうでしょう。結構いい感じだと思いません?
・・・え?全員ムサビ関係者じゃないかって?
だって今でも原先生、柴田先生、鈴木先生、土屋先生、中山先生とムサビ関係者がたくさん審査員に入ってるのにムサビが全然受賞できないんだもん。不正ができない審査会なのをしっかり証明してるわけですが、だったらいっそ全員そうしちゃえと。あ、視デ・工デ・空デ・基礎デとムサビデザイン系学内バランスを配慮してる点が手羽の出世テクニックです。

しかし、それにしても

デザインコンペ審査員はとにかく仲が良く、全トッカエするのはもったいない気も。原先生のこんな笑顔、見たことないし(笑)
このトークセッションの良さは、審査員の関係が垣間見えたことですね。
多分審査の時も小山さんは場を盛り上げながらズバリと指摘し、水野さんは井上さんの無茶ブリに突っ込みを入れる係なんじゃないかと。


続いて、アートコンペ審査員の方から。


  • 川上典李子さんは「全力!跳躍・ジャンプ」


  • 児島やよいさんは「可能性と成長を感じる場」


  • 清水敏男さんは「アートへの愛と挑戦」


  • 鈴木康広先生は「崖っぷち」

あ、鈴木先生と言えば、21_21 DESIGN SIGHTで10月20日から始まる展覧会
野生展:飼いならされない感覚と思考
にも出品されてます。展覧会ディレクターは中沢新一さんですぜ。


  • 土屋 公雄先生は「Tokyo Midtown Awardから次世代のものづくり文化、新たなる感性がそだっていくことを願っています。」


  • 中山 ダイスケさんは「アーティスト泣かせ」。アートコンペはミッドタウン内の人通りの多い場所に展示されるパブリックアート。ホワイトキューブではない場所でアートに興味ない人をいかに振り向かせるか

アートコンペ審査員の皆さんはコメントが熱い。
「デザインはすぐにでも商品化されそうな華々しいものばかりなのに、アートはどうなのか。でもそこを追求してる葛藤や事実が素晴らしい」と若手作家・作品・美術への愛情の深さを感じました。

ちなみにアート審査員からも関係性が垣間見えて、多分審査の時は、中山さんと土屋先生がバトルをし、鈴木先生が発言すると皆さんお父さん・お母さんのような優しいまなざしで見つめる・・みたいな感じなんだろうなあ、と。
美大だと教員同士が講評中にバトルすることは日常で、そこから「人によって視点・評価ポイントが違う」ことを学生は学ぶのだけど、慣れない人から見ればドキドキかもしれません。


予定通り時間通りには終わらず(笑)、第2部はカットされ、

小山薫堂さんによる乾杯。


そして、小山さんが「どうしてもみんなに見せたくて社長にお願いした」というパフォーマンスが始まりました。

映像とダンスを融合させた日本のパフォーマンス集団「enra」です。
オリンピック招致時、IOC評価委員会が東京に最後の視察に訪れた際に開かれた内閣総理大臣主催の公式晩餐会で大トリでパフォーマンスをしたのがenra。実は招致できたのは「お・も・て・な・し」ではなくenraのおかげじゃないかと言われてます。また、第68回カンヌ国際映画祭授賞式でオープニングアクトもされてたりします。

今回のパフォーマーは汰椿さんで、この二つを演じてくれました。


いろんな困難をぶち壊して、世界へ羽ばたいていく若いアーティストたちへの応援メッセージ・・と手羽は読み取りました。
2020の時も間違いなく中心となるパフォーマンスになるはずなので、「enra」という名前は覚えておきましょう。


パフォーマンスが終わり、会場の照明がついたのでふと周りを見渡すと、

いつのまにかフロアにはたくさんの人が。
記念パーティは過去受賞者にも声をかけたそうで、懐かしい顔もチラホラ。
こういう思いやりがミッドタウンさんらしさですね。


すばらしい会だったけど、ひとつだけミッドタウンマネジメントさんの失態を指摘するなら、

こういう時にこそ、グラスじゃなく「おめでたい紙コップ」を使うべきだったんじゃないかと(笑)


東京ミッドタウンでは10月13日(金)から11月5日まで、恒例となった秋のイベント
Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2017
を開催しています。今年のテーマは「ふれる」。
芝生広場では、

10月17日から始まる、野菜に着目したインスタレーション「デジベジ - Digital Vegetables- by PARTY」の準備真っ最中でした。アーク・ノヴァの次は巨大ビニールハウスです。
どうぞ皆さんお越しくださいませ。


以上、

帰る時、大きな引き出物袋を見て「10周年だし富士山グラスとか歌舞伎フェイスパックとかが入ってるんだろうあ(嬉)」と心ときめいた手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹と西原理恵子とみうらじゅんと羽海野チカと銀魂と合体ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し日夜奮闘中