4月7日(金)、国立大学法人 電気通信大学(以下電通大)と武蔵野美術大学が包括協定を結びました。その締結式がムサビで行われたのでレポートを。
大学間連携は社会連携チームが担当してて、しかも会場がムサビなもんで、ここ数週間はかなりドタバタとしてました。東京工業大学との締結式はデザイン・ラウンジだったから、ムサビ内での締結式となると・・・平成13年の早稲田大学との締結以来。
当時の資料もないし、他大学の締結式をネットで調べても学長たちが握手してる写真しかないから(笑)、「こんな感じかなあ・・」と手探り状態で作った感じで。
なのでこれから締結式をされる大学職員さんの参考になるよう、流れも残しておきます。
まず、電通大さんについて。
1918年「無線通信士養成 社団法人電信協会管理 無線電信講習所」として創立し、1949年に「国立 電気通信大学」として目黒(1952年調布へ移転)に開学しました。
そうなんです。電通大さんは来年2018年が創立100周年ということで、現在様々な改革や施設整備が行われてる真っ最中。
共同研究施設、学生宿舎、職員宿舎等4棟が次々と建築され、学部(学域)・大学院の大きな改組改編もされました。。
あ、電通大といっても美大関係者は勘違いしそうなので先に言っておきますが、広告代理店の「電通」とは関係ありませんので念のため。
また、「付属高校がなかったっけ?」「鉄腕アトムの?」と思った人もいるでしょうが、それは東京電機大学さんなので念のため。
その他電通大さん情報ってことだと、著名出身者にプレイステーションの開発者・久夛良木 健さんやドラゴンクエストの開発者・中村 光一さんなどなど多数いらっしゃったり、今ネットで話題になってるのが、
■異彩を放つセブン-イレブン「電気通信大学前店」SNSで多くの反響
です。
電通大さんとムサビの微妙な共通点としては「道路でキャンパスが分かれてる」ことと「調布市の名誉市民がムサビOBの水木しげるさん」かな?
逆にムサビと決定的に違うのは、今年入学した1年生の女子比率は13.3%とのこと。
えーと、ぶっちゃけていうと、手羽はあまり電通大さんにはいい想い出がありません・・・。
情報システム課時代に受けたシステムアドミストレータ試験の会場が電通大さんで、見事に落ちたんです・・・「こんなの楽勝っしょ!」と参考書をペラペラ見ただけで受験したもんで、コテンパン状態で(涙)
子供のころから神童と言われ、たいして勉強はしなくてもそれなりの成績を取れ、「ちょっと無理め」と周りに言われてた中学での英検3級、高校受験、大学受験も就職も全部一発合格だった手羽。その「元 神童」の手羽が初めての「不合格」という烙印を押された場所が電通大であり、「二度とこんな大学来てやるもんか!」と誓ったものです。(電通大さんは会場貸しされただけなんですけどね)
電通大さんとムサビとの交流は2013年からスタートしてまして、2015年から実質的な交流活動をやってきました。ふー、ようやくこのことが書ける(笑)
電通大ピクトラボの活動に
工芸工業デザイン学科の田中圭太先生と大学院生が毎週のように参加したり、ワークショップを開いたり、
長澤学長が最終プレゼンに出席したりしています。
逆にムサビ卒業制作作品の電子システムのアドバイスを電通大生にもらったり、去年はできたばかりの14号館のPCルームで電通大生を対象とした
3Dモデリング講座を行いました。
なにがすごいって、ムサビ生だと恐らく1週間はかかるであろうものを、電通大生はソフトの使い方を覚えて腕時計をモデリングするまでに1日しかかからなかったこと。
手羽も横で見てたんだけど、
「すごいなあ・・」と感心するのと同時に、正直「怖い存在だなあ・・・」と感じました。
そして、「次のステップへ全学的に進めるために協定を結ぼう!」となった、というわけです。
では締結式当日の話に入ります。
司会は手羽がやることに。
「手羽さんは『出たがり』だからやればいいじゃん」とあっさり言われてしまい・・・別にそういうわけじゃないんだけど・・・チキン野郎なんだけど・・・。
そして出席者自己紹介。
ほとんどが今日初めて会う方ばかりで、また参加しても締結式は基本的に学長しか登場シーンがないので、自己紹介はやったほうがいいかも。あ、お互い出席者は9名と決めていました。
座り方については「椅子だけ」「対面式」とかいろいろあって個人的に好きなのは対面式なんだけど、学長から「お葬式と結婚式みたいにならないように」と指示を出され、悩んだあげくレクチャータイプのレイアウトに。
そして、両大学から「大学概要説明」「これまでの経緯」「今度の展開」についてプレゼン。
ムサビはまたしても手羽がやることに・・・司会やりながらプレゼンやるって変だと思うんだけどなあ・・・。
締結式はメディアに対してやる意味合いが大きいですが、先ほど書いたように「お互いの大学をまず知ろう」ということも必要で、大学概要説明は「メディアに」というより「両大学のために」やったようなもの。東工大締結式の時に「次やる時は大学説明も入れよう」と感じたの。イメージとしては・・というか、役割として締結式は「結納」そのままですね。
ちなみに今後の展開は・・・まだ言えないのでボカシを入れさせてもらいました(笑)
そして協定書に署名。
「介添え人」という専門用語があり(これも東工大締結式の時に学んだ)、白手袋をして署名されたものを相手の学長に渡す係が登場します。
で、ふたつ署名が入ったものを「もとに戻すか」「いや同じもんなんだから戻す必要ないんじゃないか」と課内でも意見が分かれたんだけど、流れとして「最初に書いた署名の方が持つ」方がいいみたい。
んで、恒例の学長たちの握手。
参加者全員による記念撮影。
全員が入ることは想定してなかったんで、最初からこれがわかってたらインタビューボードはもう2mぐらい大きく作ってたかなあ・・。
締結式後、電通大のみなさんを学内案内して(14号館前の桜はきれいでした)、無事に終了。
先ほどサラっと書きましたが、今回のインタビューボードは完全な学内制作で、当日朝、社会連携チームで貼り付け作業しました。には見えないくらいきれいしょ?
インタビューボードがあったら、ま、撮りたくなるよね(笑)
ちなみにこれは
「マウピープル(教職員紹介号)の手羽の秘密わかった?手羽は三か所に写ってるんだけど、手をよーく見てよ。グー・チョキ・パーになってるんだよ!ちゃんと考えてやったんだよ!すごいっしょ!!」
「・・・・(愛想笑い)」
てな話をしてる光景です。
以上、どの写真を見ても全部クネっとしてて、使える写真がほとんどなかった手羽がお送りいたしました。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。