すごくいいことがあった日も、落ち込んで泣きそうな日も帰ってくるのは自分のベッドルーム。一番プライベートな空間だけれど、雑貨やインテリアで遊べるリビングと違ってどうコーディネートすればいいか迷ってしまう場所でもあります。そんな時は見る夢さえ楽しくなりそうなアートを飾ってベッドルームを特別な場所にしてみては。
前回のリビングに飾りたいアートに続き、日本で唯一のアートシェアリングサービスART STANDのアーティスト担当栗原志穂子さんに今借りることができるおすすめのアートを聞いてみました。
まくらをひっくり返していく妖怪の言い伝えがあるほど、眠りの世界は古くから妖怪の世界とつながっていると信じられていました。こんな可愛い妖怪だったら夢に出てくるのも大歓迎と言いたくなってしまう、Yu Sudaさんによる掛け軸。妖怪たちは水干絵具によって描かれているのだそう。
「彼らのやわらかい色味をみていると気持ちが和みます。掛け軸のなかの妖怪たちとじゃれ合う楽しい夢をみれそうです!」とART STANDの栗原さん。
シーツの色が落ち着いたブラックやグレーの大人なベッドルームにも華を添えてくれそうなこの作品、実はマスキングテープを使ってコラージュされています。
「丁寧にこまかく切り取られたマスキングテープはひとつひとつすべて表情が異なっていて、作品をみるたびに新しい発見があります。写真の中のダンサーたちが今にも自由に踊り出すのではないかとドキドキする作品です。」
眠りにつく前に、瞼を閉じてその日にあった出来事を思いだす。暗闇の中に浮かぶ記憶を、鮮やかな色彩で描いた作品。「マットな黒の上に、見る角度によって変化する色が印象的です。この作品をみながら1日を振り返れば、きれいな出来事だけが思い出されて心地よくやわらかな気持ちで眠りにつけそうです。」
遠くから眺めると大胆な構図に心を奪われますが、細部をよく見てみると緻密な描写をいつまでも楽しむことができる、美しい夢のような作品です。「繊細且つ抽象的に描かれた自然物が本当に美しいです。この作品を寝室で独り占めしてうっとりと贅沢な気分で最高のまどろみを体験してみたいです。」とご担当の栗原さん。大好きな絵を独り占めできるのもベッドルームに飾るアートならではですね。
繊細な描写を楽しめる作品が続きましたが、下書きなしで描かれているという自由な線を楽しんでみるのはいかがでしょう。
寝る前には1日の複雑だったことを解きほぐして自由な気持ちで眠りにつきたいですね。「めいっぱいにはりめぐされた線はひとつひとつ個性を持っているようで愛着がわいてきます。のびのびと描かれた線をみていると思考がすっきりして気持ちが落ち着いてくるようなドローイング作品です。」
最後にご紹介するのは、モチーフすら眠たそうな顔をしている愛らしいこの作品。
タイトルにも表れているように、「ちょっと休憩してからでもいいんじゃない?」という作家の優しい気持ちが絵の中にあふれてシロクマも気持ちよさそう。「作品のなかのシロクマと一緒に休日をずーーっと寝ぼけて過ごせたら幸せそうです。」
ベッドルームは自分だけの特別な空間。同時に、その家で暮らす人しか入らないプライベートな空間でもあります。それは、その空間を自由に彩っていいということ。
特別な絵をかけて、寝る前の大切な時間を楽しんでみてくださいね。
ご紹介した絵画はすべてART STANDでレンタル・購入することができます。
https://artstand.jp/
(執筆・出川光/コメント・栗原志穂子)
写真引用:ART STANDウェブサイトより
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