大学四年になるまでの課題では、常に面白いカタチばかりを追求していました。いびつなカタチがヤバイ!とか、ダサいけど絶妙なカタチ!とか自分なりのイケてる基準を元に制作していました。その反動か、卒制ではリサーチをしっかりしてから作品を作ってみたい!という衝動に駆られ、キャラに合わないリサーチ重視の卒業設計をすることになりました。
卒業設計は敷地選びで時間かかると苦戦するよ〜。と、先輩から聞いていましたが、敷地は新宿歌舞伎町のコマ劇場跡地(現在のTOHOシネマズ新宿)。と理由もなく早くから決めていたので、わりと余裕のスタートでした。
歌舞伎町をさらに盛り上げるアゲアゲ施設をつくるために、週三回フィールドワークに行きました。回を重ねる毎に、面白いアイデアがポンポンと浮かび、コマ劇場跡地にふさわしい「老若男女の出会いの場」を計画することになりました。卒制展の場所も、この壮大なプランにふさわしい間口2m x奥行き5mの、デザイン科の卒展では大きめの区画を申請しました。
フィールドワークがとにかく楽しく、連日歌舞伎町に入り浸っていたら、あっという間に提出1ヶ月前を切っていました!結構ヤバイかも…と焦りましたが、毎日遅くまで手伝ってくれる頼もしい後輩がいたので、提出3日前(作品設置期間)までにどうにか完成することが出来ました。そして、事件は展示会場に入った時に起こったのです。
自宅で完成させた作品を持って、展示会場に入った僕の様子をどうぞご覧あれ!
僕の大量冷や汗事件、いかがでしたでしょうか?
真冬の卒制シーズンに、こんなに汗をかいた美大生もそう多くはないでしょう。
そして、なぜ会場の設営中に気づかなかったんだ!と思う方も多いと思うので、言い訳を補足いたします。
卒展の展示会場は、多くが学生自らで設営するみたいなのですが、造形大の場合、展示会場をプロの業者さんにお願いして綺麗に建ててもらいます。それもあり、設営期間中に学生が展示会場に入る事が出来ず、このような会場に入ってビックリ!というケースがあるのです。とはいえ会場の図面を事前にもらっていたので、原因はスケール感の欠如。ただただそれに尽きますね(笑)
【ご報告】年末から現在まで一時お休みしていたこちらの連載ですが、今週から隔週での復活となりなりました!この連載を毎週楽しみにしていただいた方に、何も告知なく連載がストップしてしまった事、とても申し訳なく思います。
連載がストップしていた期間に大量のネタを仕入れたので、公開がギリギリ大丈夫そうなネタを吟味して、また書いていきます!
これからも引き続き、チェック&いいね&シェアよろしくお願いします!
人間観察が得意なイラストレーターです。 小さい頃は立川のパチンコ屋で育ち、人間観察の基礎を学びました。 大学では6年間建築を学び、新宿歌舞伎町や団地の研究をしました。 最近は人相占いに目覚め、顔面占い師としても活動しています。 個性的な人や面白い建築を発掘し、イラストで紹介したいと思います!