今年も手羽が授業をやらせてもらうことになりまして。

■インターンシップ演習2016
●特別講師：手羽イチロウ
●日時：2016年12月16日（金） 16:20-17:50
●会場：鷹の台キャンパス 7号館4階401（第11講義室）

「インターンシップ演習」とは、3年次インターンシップ実習の事前学習に位置してて、視デ・齋藤先生が担当してますが、1，2年生なら学科関係なく誰でも取れる金曜5限のオムニバス形式授業です。

「え。手羽は就職課の人間でもないのになんでインターンシップ？！」と思いますよね？
答えはシラバスに書かれてるので、引用させてもらいます。

＝＝＝＝＝＝＝＝
卒業後の進路を表現の現場あるいはあるべき社会の実現の現場として位置づけ、美術・デザインの諸領域の現在のありかたを概観し、その後の学習計画をより確かなものとすることを目的としている。
これからの社会に向けての主体的な働き方の選択や造形活動の目標について、現在の学びの延長線上で考慮することができる。
＝＝＝＝＝＝＝＝

「インターンシップ演習」と言ってますが、「インターンシップに役立つ」授業ではありません。
様々な分野で活躍するムサビOBOGから話を聞くことで、 企業や制作会社ばかりではなく、 公益的な仕事を担う財団・NPOやフリーで活動する人など、いろんな「生き方」を知ってもらうことが目的の授業なのです。

　
この講師一覧でわかるように、中島信也さんはアレだけど、基本的には「超大手デザイン会社に就職して有名商品を出した成功者」は出てきません。（そういう授業や課外講座は他にありますし）

それはインターンシップ演習が「将来にはいろんな選択肢があることをまず知り、悩み、今自分がやるべきことを学んでもらうための授業」だからです。その上で「企業への就職」を選択しインターンシップへ行くのはいいんだけど、最初から何も考えず「就職したい→じゃインターンシップだ！」と動くのはどうなの？ということ。

本当の「キャリア教育」は「就活教育」ではなく、「自立教育」「人生教育」です。
企業に就職するのも大事だけど、美大だと生き方はそれだけじゃありません。社会的に「就職」が重視されてるのも、大学広報的に「就職率が美大で一番！」みたいな宣伝の方が受けるのはわかってるけど、美大にはアーティストやクリエイターを目指して入学した学生さんがいるわけで、就職以外の選択肢が当然あり、それも応援するのが美大の役割だと思ってます。
そして「美大生の本質的な能力」が本当に今必要なのは、実はクリエイティブ業界だけじゃありません。おっと、ここからは授業の中で話します（笑）

手羽の授業は履修してる学生さんはもちろんですが、その親御さん、ムサビ職員・他美大職員にも伝えたい内容になってるのでお時間があればぜひモグリこんでください。ムサビで一番大きな講義室なので多少人数が増える分には大丈夫なので。あ、他の授業はモグリダメです。


昨日は、その東大大学院・喜始照宣さんの講師日でタイトルが「データをもとに美大の意味を考える」だから、ちょっとだけ聴講させてもらいました。

感覚としてなんとなくわかってるものを研究データとして見せせてもらってすごくためになりました。

最後に学生さんから「すごく貴重なデータを見せもらったと感じてますが・・別に上から目線で聞くのではなく・・この研究の社会的な意義ってなんですか？」という感じの質問が出て「ああ。いい質問だなあ」と。
手羽はこれに対する答えを持ってますので、知りたい人はぜひ12月16日に（笑）


以上、というわけでムサタマトークとインターンシップ演習用のスライドを同時並行で作ってる手羽がお送りいたしました（涙）
あ。ムサタマトーク11in熊本はいよいよ来週だよ！！南九州のみんな、集まれー！！