九州のおへそ・「肥後もっこす」な熊本県民の人間味あふれる町【後編】

今や、「くまモン」のふるさととして知られる熊本。日本第2位のカルデラを持つ阿蘇山があり、地下水に恵まれた水の都でもあります。その一方で築城400年もの歴史を持つ熊本城がそびえる、独自の文化を持った城下町でもあります。そんな熊本は、絵本、ラーメン、スイーツ、雑貨‥‥、美大生にたまらない素敵なキーワードがいっぱい。一足早く春がやってきた熊本で、感性を磨く旅をしてみませんか?

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前回の国内アートスポット特集【熊本県編】は楽しんでいただけましたでしょうか。1度に紹介しきれなかった熊本の魅力、今回は【食べる】【買う】という切り口でご紹介します。


【食べる】熊本県内の名産を食べ尽くそう、絶品カフェ・ラーメン・スイーツを紹介!

①アンティーク調のおしゃれカフェで名産食材の料理を堪能


  • アンティーク調の店内 撮影:清原薫子

  • ほうれん草を練りこんだミートボール       撮影:清原薫子

阿蘇くまもと空港から車で10分弱。県内の人たちからもとても人気が高いカフェ「walet」があります。平日でも賑わう店内は、雑貨やアクセサリーがいっぱい。待ち時間が気にならないほど夢中になれます。肝心のメニューはというと、天草産の鯛や県内で採れた新鮮な野菜など、熊本県産の食材を使った料理が並びます。味はもちろん、彩り豊かな見た目で心まで満たしてくれます。
店内は細かな工夫でいっぱい。会計時はテーブルの「鍵」を持っていく、商品のアクセサリーを瓶の中に入れて並べるなど、小さな喜びを提供する工夫は、簡単なようですごく考えられている気がします。
http://walet.ciao.jp/


  • 撮影:清原薫子

②少し足を延ばして、熊本ラーメンのルーツを訪ねよう

また、熊本と言えば熊本ラーメンですが、今回はあえて同じ熊本の「玉名ラーメン」をご紹介します。実はこの玉名市発祥の「玉名ラーメン」こそが、熊本ラーメンの原点なのです。
白く濁った濃厚な豚骨スープは、福県久留米市の久留米ラーメンから来ており、熊本ラーメンにはない豚骨の臭みが特徴です。このスープにニンニクを加えた濃厚な味が「玉名ラーメン」の魅力です。熊本市中心部から1時間弱、少し足を延ばして、熊本ラーメンのルーツを訪ねましょう。普段は何も考えず口にしているラーメンですが、50年もの間、愛され続けている玉名ラーメンのその歴史を感じつつ味わってみると、より一層深い味わいが感じられるかもしれません。


  • 撮影:清原薫子

③自転車でケーキ販売。トタン屋根のかわいいケーキ屋さん。

そして忘れてはならないのがスイーツ。熊本で有名なお菓子は「いきなり団子」ですが、今回は、熊本県民ならだれもが知っている、ローカルで人情深いケーキ屋さんをご紹介します。パウンドケーキの店・トタン屋根のケーキ屋「ア・ラモート」です。
http://www.aramoto.jp/
なんと、このお店の店主・新本さんは、自転車に乗って鈴を鳴らしてケーキを販売されているのです。トタン屋根の小屋で焼いていた最初の頃の気持ちを忘れたくないと、いつも優しい笑顔で美味しいケーキを焼かれています。熊本市中心部にお店があり、日曜日限定で2階の喫茶コーナーを利用できます。
お腹を満たせば心も満たされる。食も旅においては大きな要素。楽しいおいしい出会いがありますように。

【買う】手頃に気軽に!熊本のアートを持って帰ろう。


  • 熊本らしい商品が並ぶ「ひよこ雑貨店」

  • 撮影:清原薫子

http://hiyoko.peewee.jp

旅の楽しみで欠かせないのがお土産。自分の体験を持ち帰り、友人と共有したり、自分の中で思い出にしたりと、大切な旅の記録になりますね。美大生の皆さんには、ぜひ熊本のアートを持って帰っていただけたらと思います。
新町から少し行った住宅街に、熊本の作家さんの作品が多数あつまる、「ひよこ雑貨店」はあります。レトロなお家のような建物の中には、人吉の伝統工芸品「きじ馬」や熊本名物「辛子蓮根」をモチーフとした雑貨など、熊本の特色が強いもの、端材でできた小さな家具やアクセサリーの「nill」など多様な雑貨が並びます。


  • 白を基調としたかわいいお店「UMU」 

  • 撮影:清原薫子

http://umu2014.com/about.html

もう一軒、上記のケーキ屋さんのすぐ近くにもまた、かわいい雑貨屋さん「UMU」があります。実は、ここにある作品はすべて、障害のあるアーティストによるものなのです。県内を中心に全国から障害者アートによる作品を集め、その魅力を伝えようとされている、ときめきがたくさん詰まったお店です。店長の矢上さんは、お店のカタログの中で「“作品”を通すと、障害は“個性”になる」とおっしゃっています。あっと驚くような色使いや、大胆なデザイン、純粋でまっすぐなメッセージに心が洗われるような気持ちになれます。私たち美大生も、同じ作品を作る者として気づかされることがたくさんあるはずです。熊本の地で心惹かれる新鮮なアートに触れてみませんか?

田舎の小さいお店ならでは、お店の方とアートについてお話することだってできちゃいます。ゆっくりじっくり、お買い物を楽しんでください。

「肥後もっこす」。
純粋で正義感の強い、頑固な熊本の県民性を表す言葉です。
「わさもん」。
これも同じく熊本の県民性を指す言葉で、新しいものが好きな人の事を言います。
街地にそびえ立つ城は、この熊本で400年以上も時代の流れを見守ってきました。城下町の面影を残しつつ、新たな文化も生まれつづける今日の熊本は、その県民性ゆえにあるのかもしれません。
旅は、自分と向き合う時間を与え、何かを変えてくれるもの。あと1ヶ月ほどの春休み、そしてこれからやってくるゴールデンウィーク、人間味あふれる熊本旅はいかがでしょうか!

引用元:
【パウンドケーキの店 トタン屋根のケーキ屋 ◆ア・ラモート】
http://www.aramoto.jp/aramoto.htm
【mumumu!UMU!】(カタログ) 

参照元:
【阿蘇神社|阿蘇市観光協会ホームページ】 
http://www.asocity-kanko.jp/spot/24/
【トラベルニュースat「今すぐにでも出たくなる旅」熊本阿蘇特集】
http://www.travelnews.co.jp/special/west/11/aso/02.html
【walet ワレット】
http://walet.ciao.jp/
【熊本県玉名市の産地直送通販サイトものがたりJAPAN-玉名ラーメンの歴史】
http://mono-japan.p-kit.com/page0007.html
【「わくわく都市くまもと」熊本シティブランド公式サイト】
http://wakuwaku-kumamoto.com/project_6/experience_02.html
【nill】
http://profile.ameba.jp/nill--2/


九州のおへそ・「肥後もっこす」な熊本県民の人間味あふれる町【前編】
https://partner-web.jp/article/?id=90

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KaoruKo / KaoruKo

人が好きです。 人と関わることが好きです。 ときめくこと、わくわくすることが好きです。 楽しみ、楽しませるがモットーです。