【仏像とデザイン】京都国立博物館と京都リサーチパークに行ってきた

今日はミッドタウンキッズワークショップで早朝出勤の手羽です。夏休みに二日連続早朝なんてラジオ体操以来ですな。

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昨日はどこに行ってきたかというと、

京都です。
昔だと「せっかく京都に行くんだから」と1泊してたもんだけど、だんだん「京都ぐらいなら」とほとんど日帰りになってきましたね。世知辛い世の中です。

この急遽決まった出張、なんで急遽だったかは後で書くとして、集合時間まで時間があるからまずは一度行ってみたかったここへ。

京都国立博物館
どうしても「京都で行きたい場所」は第1に大学関連施設、第2に神社仏閣になっちゃうから、美術館・博物館に立ち寄る機会がなく。
文化庁、おためし京都移転の成否はいかに 「京博」案に慌てた地元 - 産経WEST
こういう話もあるようだから、決まる前に見とけ、と。


こちらは2014年9月にできたばかりの平成知新館(平常展示館)。
設計はニューヨーク近代美術館 新館、東京国立博物館 法隆寺宝物館などを手がけた谷口吉生さん。
公募プロポーザルで選定されたのが1998年だけど、バブル崩壊後の不況で計画は進まず、2008年度から本格的に予算処置が始まって2009年に着工。実に16年がかりの事業だったようです。
 


  • 出典:http://torarin.jp/blog/779/
  • 仏像に込められた意味だリン☆ | 京都国立博物館公式キャラクター トラりん

でもそんな話は置いといて、展示物はやっぱりいいですね。手羽は仏像を見るのが好きなんだけど「え。こんなでかいものがこの中に?!」と。
館内は撮影禁止なので、写真は京博のゆるきゃら「トラりんブログ」から引用してますが、これは運慶作の大日如来坐像。
自然と手を合わせたくなる自分がいます。

他にも不動明王坐像、千手観音立像、金剛力士立像など素晴らしいし、顔がパッカーンと割れてる宝誌和尚立像は必見。本物は予想以上のインパクトです。

事前に京博サイトをチェックしてたら、「さわって発見!ミュージアム・カート」てのを発見。「文化財のレプリカや材料見本などのハンズオン教材」ってこれはやってみたい!!

でも館内にはどこにも表示されてなく、スタッフの方に「ミュージアム・カートってどこにあるんですか?」と聞いたら、「あ。ちょうど2分後に2階で始まりますよ」と。
行ってみると、

日によって出し物は違うようで、今日は仏像の玉眼がどのように作られているのか構造を理解することができる「玉眼見本」の回だった。これが一番やってみたかったの。ついてる。
あ、館内はここだけ撮影OKなのです。
 

仏像の頭部はこんな感じ。

顔面のみ。
これをひっくり返すと
 

こうなってるのです。竹串で固定されてるだけなのね。

それらを取ったらこうなる、と。
さて、仏像の目はどう作られてるかというと、

球体のガラス玉が入ってるもんだとばかり思ってたけど違ったのね。
コーフン!!
・・・え?全然興奮しない?おかしいなあ・・。家にこれほしいんだけど。。


この日のミュージアムカートは二つやってて、もうひとつは鳥獣戯画のレプリカ「複製絵巻」。実際に自分で巻き広げることで絵巻本来の鑑賞方法を体験することができます。「肩幅ぐらいに広げては巻いて」を繰り返しながら見るもんなんですな。

お猿さんからなにか出てますよね?
これが漫画の吹き出しの原型ともいわれてます。
この時代に「目に見えないものを形にする」ってすごいことだよなあ・・。ちなみに静かな時の「シーン」は手塚治虫、ショックを受けた時の「ガーン」は巨人の星かおそ松くんが最初と言われてます。

ここまで来たらあっちにも行きますかね。
 

京都国立博物館の目の前にある蓮華王院本堂、通称三十三間堂。
学生時代に一度行ったことがあるけどその頃は堂内撮影できたのに今はダメなんだなあ・・・。
 

ここからバスで

京都市美術館へちょっと寄り道。
ちょうど9日に
京都市美術館、命名権導入へ 50年50億円契約目指す
という話題が出てましたね。

おっとのんびりしてたらそろそろ時間だ。向かった先は

京都リサーチパーク。通称KRP。
大阪ガスの工場跡地に全国初の民間運営によるリサーチパークとして京都府・京都市、地元産業界の協力・連携の下、1989年にオープンしました。
産学公連携拠点・新産業創出拠点として、2015年12月現在380団体が入居してるそう。

まずはお昼。

社員食堂みたいな雰囲気だったけど、これが520円とは安い!
おなかもいっぱいになったし

KRP西地区にある9号館へ。

で、なんでここにやってきたかというと、

京都大学デザインスクールがあるんです。

京都大学デザインスクールとは、2013年からスタートした情報学、建築学、機械工学、心理学、経営学を教育研究指導体制の中核とした5年一貫の博士課程教育リーディングプログラム「デザイン学大学院連携プログラム」のデザインイノベーション拠点です。
引用すると、
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本プログラムは、複雑で多様な現代社会の諸問題を解決するため、異なる分野の専門家との協働によって、「社会のシステムやアーキテクチャ」をデザインできる人材を育成することを目的とします。ジェネラリストを意味する「T字型人材(T-shaped people)」と対比させ、専門領域を超えて協働できる突出した専門家という意味を込めて「十字型人材(+-shaped people)」と呼び、本プログラムにより養成すべき人材像としています。
[京都大学デザインスクールとは]より
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と、デザイン・ラウンジや東工大ワークショップの目指してるものとかなり近い。
ラウンジは2012年4月からスタートしてるのでこちらより少し早いのだけど、前から一度見たかった施設。でもなかなか京大さんとはコネクションがなくて(笑)
でも先週末にデザイン・ラウンジディレクターの井口先生から「10日にアポ取れたけど一緒に行く?」と誘われ、「行きますいきます!」と即答で。というわけで急遽決まった出張なのでした。
 

デザイン・ラウンジを6倍ぐらいにして、展示を引いて研究をどっしり足した感じかしら。
室内のコンセプトもやっぱり似てる。参考になるなあ。

流行り言葉的に「ソーシャルデザイン」「地域デザイン」があちこちで使われてるけど、私たちが目指してるのはもう少し先・・というかちょっと違ってて。ただこれをしっかり短く説明する言葉がまだ開発されてなくて、なかなかわかってもらうのが難しいんです。でも同じように考えてる方たちが京都大学にいらっしゃるのは心強い。

今度、
京都大学サマーデザインスクール2016
●日程: 2016年9月7日(水)~9日(金)
●会場: 京都リサーチパーク
が開催されます。
恒例となった企画で、様々な分野の参加者と実施者がそれぞれテーマに分かれ、社会の実問題に真剣に挑む3日間集中デザインワークショップです。6回目となる今回は、過去最多の37テーマが実施されます。

参加条件は「3日間のワークショップに熱意を持って参加できる方」「 大学、大学院、企業に在籍の方などで、京都大学の内外を問わない」なので興味がある方はどうぞ。
ほとんど埋まってますが・・。

 


と、これで帰るわけにはいかない。
スクールシャトルバスに乗って向かった先は・・・

以上、仏像と記念写真を撮ってもらったらボケボケだった手羽がお送りいたしました。
決して興奮していつも以上に高速クネクネしてたわけじゃありません。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。