【東京2020を妄想する】リオ五輪の開会式を見て思うこと。

オリンピックの開会式を見るのが昔から好きな手羽です。

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昨日も家族とずっと見てました。

リンクロウがぼそっと「僕も東京の時はここで踊ったりするのかな?」と言ってきて、「ああ、誰かに似てこいつも自分大好き・自信過剰なやつになってきたな・・」と思ったりもしたけども否定はしませんでした。2020の時はリンクロウも(浪人してなければ)大学1年。スタジアムで踊ったりはわからんけど、なんらかの形でかかわってる可能性は高い。
「そうだねー。緊張しちゃうね」と言ってあげました。手羽家は褒めて伸ばすタイプなのです。


リンクロウだけじゃなく、今回のリオは自分、そして東京2020に投影して見てる人が多いんじゃないでしょうか。
ロンドン五輪は「女王陛下やMrビーンを出したり、さすがイギリスはすごいなあ・・」と圧倒的な差を感じちゃったけど、今回のリオ五輪開会式は「これを超えることができるか」という視点、自分事でどうしても見ちゃう。「超える」というか「世界に恥ずかしくないもの」かな?

リオはカラフルな色彩、サンバ、ボサノバ・・・どれもすばらしいもので。
これに対抗しても仕方ないけど、できるだけ日本要素を入れつつ派手にやるなら、どんな開会式の演出が考えられるのか。勝手に手羽が考えてみました。

第1部 日本の歴史
富士山のセットの中、卑弥呼的なもの(not伊藤みどり)、黄金の国、龍安寺的な石庭、城や忍者(パルクール的なやつ)、サムライが登場。ここに日体大さんの集団行動

も絡めたい。

第2部 日本の祭り・文化
歴史が現代に移り、渋谷のスクランブル交差点を表現して、そのままねぶたや竿灯、阿波踊りなどのお祭りをやりつつ、スーパー歌舞伎的なもの

第3部 最新の日本
・・・ここが難しい。クールジャパン要素だとどうしてもアニメ・特撮系になっちゃう・・ドラえもんとかナルトとかキャプテン翼とかスラムダンクとかゴジラとか。それもいいんだけど、着ぐるみショーかコスプレショーを「日本の総力を集めた演出です」と世界に発信するにはまだ勇気がいるなあ・・。
自動運転の水素自動車が登場し、ライゾマとチームラボさんがドローンとプロジェクションマッピング使って、お客さんの何かに反応しリアルタイム演出・・てのが妥当なところかしら。4年後の技術はどうなってるんだろう。もしかしたら会場の人はみんなARゴーグルをつけてるかもしれない(笑)

第4部 エンディング
辻井伸行さんと戦メリ的な人とチャウチャウみたいなバイオリニスト的な人がソロ演奏するオーケストラ。2016年が東京だったら大友良英さんが関わってたはず。
ラストは信じられないくらい盛大な花火(木造の競技場であげられるのかな?)


うん。ありえる。すんごくありえる。
どうすか。手羽を開会式総合プロデューサに抜擢しませんか?(これだ、これ)
100万人ぐらいの日本人が思いつきそうな流れだけど。

これを奥さんに提案したら「つまり紅白歌合戦の拡大版だね」とばっさり。
そうか。さすがうちの奥さん。日本人の血に染み込んでる紅白歌合戦の演出を共有イメージとして、どんどん拡大していけばいいのか。そう考えるとずいぶん気が楽になります(笑)
一方で日本らしく慎ましやかにやるのも賛成。どんどん派手になってるから静かに粛々と進める開会式もいんじゃないかと。
ちょっと気になってるのは開会式の時間。
東京2020の開会式日程は既に発表されてて、開会式は2020年7月24日(金)午後8時からです。てことは、中学生以下の子供を使った演出はできないってことなのかな。労働契約を結んでなければできるのかな?このあたりどうなんだろ。手羽が気にすることでもないけど。
この開会式を90分ぐらいでやりたいですね。開会式、すばらしいんだけど長くて・・。
リオは多分入場行進いれて4時間だったかな?午後8時からスタートしたら終わるのは12時っすよ。リアルに考えるとこれは日本では無理なわけで。


ただ、リオ五輪ではブラジルの歴史を紹介するパフォーマンスでアマゾンの伐採、アフリカからの奴隷など日本だと「こんなめでたい席でそんな話しなくても」と自主規制しそうな部分にもちゃんと触れてたし、広島原爆投下と同じ時間に日系移民を登場させ、そういう細かい気遣いもちゃんと入ってました。
派手な演出もさることながら「日本がダイバーシティな発想ができるかな?」という思いの方が見てて強かったです。
パラリンピックのトレイラー見ても、

こんなかっこいいんだもん。



そして美大の関わり。

ロンドン五輪時は開会式・閉会式のデザインボランティアの80%、コスチュームデザインボランティアの60%がロンドン芸大からの学生ボランティアだったと聞いてます。オリンピック18か月前から準備期間として授業の一環で取り組んでたそう。
恐らく開会式のメインのパフォーマンスは日体大の方とかでしょうが、「開会式に関係する」ってことだと芸術系大学コンソーシアムが絶対的に関係するだろうし、立地的にどうしても東京の芸術系大学が中心になるはず。
リンクロウに教えてあげよう。

また、10月のスポーツ・文化・ワールドフォーラムがキックオフ的な形になりますが、リオ五輪が終わった地点で東京2020文化プログラム期間がスタートします。そうなんです、これは4年後の話じゃなく今年の話。

どんどん迫ってきてますね・・・。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。