【ほぼ大喜利状態】ムサビ地下通路名称を考察する

新年度のムサビネタシリーズはこれでいったん終わりの手羽です。

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まずはおさらいでこちらをご覧ください。
【地下通路は必見】ムサビ14号館竣工式に行ってきた
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「都道がキャンパスを通る」ということはキャンパスが北キャンパスと南キャンパスに道路で分断してしまうということ。でも北キャンパスには体育館やグランドがあるんで、1限と2限の間など、短い時間に大量の学生さんの移動が考えらます。
なので、このプロジェクトの最大のミッションは「いかに学生さんの安全を確保しつつ、素早く両キャンパスを行き来させるか?」でした。
「道路に横断歩道」だけだと心もとない。あとは上を行くか地下を行くか・・・ということで都道ができる前に地下道を作った・・・というわけ。
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引用終わり。

ただ、「わざわざ地下通路を使うか?」を自分の場合で考えてみると・・・・使わないかも・・・やっぱり地上でツーツーで行った方が楽ですもん。
大学は学生さんや大学で働く人の安全確保のために作った、でも利用者は面倒だから使わないことが予想される。とはいっても都道完成後の最初数年は交通量も少ないだろうから地上横断歩道を使うメリットが高いけど、カーナビに反映され立川とのアクセスが楽なことが浸透するとこの都道の交通量は飛躍的に増えるはずで、10年後ぐらいのことを考えると地下通路はやはり必要なもの。
だから最初から地下通路に悪い印象を持たせたくない。どうしたら地下通路を使ってくれるようになるか・・・。


「あ。地下通路の名称を公募して、愛着を持ってもらおう」

そんなところからこの企画「春の特別課題」がスタートしました。
【全学科全学年ムサビ生及び全教職員対象】春の特別課題地下通路の正式名称募集
ロゴやゆるキャラを考えてもらうアイデアも最初はあったんだけど、「大学公式のゆるキャラ」って美大としてどうなの、田舎の美大ならともかくムサビがそれやったらかっこ悪いよね、「ゆるキャラ」という言葉を作ったみうらじゅん出身校ではあるけど、シーンは使い分けようよ、と。

そう、「愛称」じゃなく「正式名称」なんです。
決まった名称は学内MAP等で正式に使われるようになります。
参加対象は「在学中の全学科、全学年のムサビ生(学部・院・通信)。また、本学教職員・関連会社各位」。地下通路を作ったコンセプトから、学生さんだけじゃなく教職員も守衛さんも清掃さんもEMUの店員さんもOKなのね。

4月4日から募集がスタートし、4月8日現在60案届いてるそう。
学内コンペものは意外と集まらずどの大学も苦戦してるので、「50案くればいいかな?」と思ってたんだけど、おかげさまでそれは軽くクリアしました。
締切は5月8日。どしどしご応募ください!!

・・・で、終わるのが普通の宣伝記事で、手羽がこれで終わらせるはずもなく。
ここからがいつもの余計な話であり、手羽らしさであり。


ムサビ好きの手羽が申し込まないはずもなく。
でも、みんなが「さすが手羽さんだ!」と尊敬するような名称をつけないことにはかっこ悪い。

てなわけで、まずはどんな名前がいいか研究することに。
サイトでは申し込んだアイデアを見れるので既に投稿されてる作品をチェックしてみると、大きく分けて「ムサビタイプ」「地下タイプ」「ムサビ+地下タイプ」「それになったら本当に使うよね?タイプ」の4つに分類できることがわかりました。

「ムサビタイプ」とは
・ムサロード
・ムサブウェイ
・MAU路
・MAUアベニュー
・MAUTH(マウス)

など「武蔵美」「ムサビ」「MAU」をもじったり、ムサビに関係あるものをつけたもの。
手羽も最初に「MAUtube」が思いついて個人的にはこれが一番気に入ってるんだけど、考えてみたらムサビの中は全部MAUなわけで、場所名でMAUとかムサをつけるのは変かな、と思い却下しました。
でも、学生さんから「MAU」と略称を候補に出してくれるのはありがたいことで、他美大ではありえないんですよね。


「地下タイプ」とは
・第一地下通路
・Under 3.3.3
・とおり下
・ダンジョン
・ディグタ
・MOG
・「デザインへのちか道」(デザちか)
・地下のたまり場(チカリバ)
・チカツー

など「地下」「地中」「穴掘り」のイメージを使った言葉。たしかにあそこはダンジョン感が高いです。
「チカツー」は結構好きです。


「ムサビ+地下タイプ」はその2つを合体させたもの。
・武蔵美の地下道
・武蔵美北地下道
・武蔵美史上初MetroWalkingLine
・ムサチカ
・muchica(ムチカ)
・ムチカ
・マウチカ
・鷹の台トンネル
・地下動脈(tika doMyAkU)
・芦原地下廊

「tika doMyAkU」はよく考えつきましたね(笑)
ちなみに「芦原」とは、建築家・故芦原義信名誉教授のことだと思われ、鷹の台キャンパスの建物グランドデザインを考えた方。ムサビの建物配置は全て芦原先生が考えたグランドデザインにのっとって、今でも建てられています。ちなみにムサビ4号館の他、ソニービル、東京芸術劇場も設計された方でもあり。
「MAUtube」も本当はこのタイプってことですね。


「それになったら本当に使うよね?タイプ」は
・地下の道子さん
・チカちゃん
・小平のいいとこムサっとローカー
・ねこまんまトンネル
・生きるための道
・MAU MAX〜工デの大移動〜

とか、「いや、別にいいんだけど、それに決まったら本当に使う?『じゃ、集合場所はMAU MAX〜工デの大移動の入口ねーって感じで使ってくれる?ほんとに?作者も使うよね?」なタイプ。
シベリア連絡線」は共通彫塑が「シベリア」と言われてるのを使ったんだろうけど、「なんでシベリアなの?」と聞かれたときにいちいち説明がめんどくさいから。って企画グループじゃん。サテライトスタッフだな・・。
かつて名前を公募された道」って、それプリンス!元ネタわかる人少ないって(笑)
ここでクラッチングスタートしようぜ!!」って、いや、確かに気持ちはすごくわかるけども。よーいスタートしたくなるけども。
精神と時のムサビ地下」って、1日で1年的な?時間の流れが違うからみんなムサビタイム発動しちゃうんだ的な?


これらを見た上で、名称を考える上でのポイントを4つに絞ってみる。
まず、「正式名称であること」
「愛称」だったらふざけた名前でもみんなが使いたくなるような響きを優先して考えることができる。でも学内MAPにも載っちゃうから、しっかりした名前でなおかつみんなが使いやすい名称にしなければいけない。

次に「その場所をイメージしやすいこと」
その場所をちゃんと説明できないといけず、立地条件を把握した名称の必要がある。
これ、結構大事な点。

3つ目に「1人1点しか応募できないこと」
一つしか応募できないって、アイデアが沸きあふれて困ってる手羽のような人間にはつらいルールで。ブレストで食べてるような手羽にはありえない規則。ブレストでも全然アイデア出さず文句だけ言ってるようなクリエイティブな才能がない人を基準にしてほしくないんだけどなあ。

最後に「長すぎず短すぎない名前であること」
名前が長いと使われず省略されるケースが多い。
例えば、鷹の台ホールは「タカホ」、9号館地下は「キューチカ」と呼ばれてます。でもEMUはエミュウのまま。「そこ」だと短すぎる。やはり3文字or4文字ぐらいで言い表せる言葉の方がいい。


そこでひらめいたのが3つ。
公開しちゃいます。

案1:「映工の道」
映像学科が中心に使ってる12号館と工芸工業デザイン学科が中心に使う14号館をつなぐ道なので、その頭をとって「映工」で、「栄光の道」とかけてある、と。どう使われてるかを把握した上ので名称はさすが手羽としかいいようがない。

案2:「KID」
14号館と12号館をつなぐ道ですよね。
なので、「14」「12」を続けて表記し、「1412」を殴り書きで書くと、

「KID」に読めなくもない、と。
ロゴデザインも思いつきやすいし、「キッド」と言葉も短いから使われやすいはず。これ以外ないね。


ま。パクリだけど。
 

 
 
とかなんとか考え続け、悩んで悩んで結局最終的に投稿したのがこちらです。
 
 

地下を意味する「underground」の略で「アングラ」。
ムサビって「流行ものを追う」っていうより、サブカルとかアングラ色が強い大学だと思ってて、ステージの華やかな場所より地下でモソモソ何かが生まれるイメージ。
4文字だし、「アングラで展示しない?」と会話でも使いやすい。
もうこれしかないね。これにしちゃいなよ。勝手に表札つけていい?
才能が湧き出てしまう人間は怖いね。

え?手羽から湧き出てるのは泥水じゃないかって?ほっとけ。


以上、

このままいくと、「ウェ~イ」になりそうで怖い手羽がお送りいたしました。ムサビ生の今のところの一番人気はこれだろうなあ(笑)
 
 

この「地下通路応募作品いじりネタ」は続けられそうだな(ぼそっ)

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。