「アートは自分たちのものである」神戸で椿昇氏がメッセージライブ登壇

フェリシモが毎月各界の第一線で活躍中のゲストを迎え開催しているメッセージライブ「神戸学校」。4月23日のゲストに、京都造形芸術大学で教鞭も取りながら、アートやアーティストと社会をつなぐさまざまな取り組みをしているコンテンポラリー・アーティストの椿 昇氏が登壇。

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日本では多くの人々が美術館に足を運ぶのに、
マーケットでとらえればアートは一部の特権的な人に限られている

物心ついたときから「常に圧倒的外部でいたかった」という椿昇氏は、アートの世界にとどまることなく、あらゆる分野や立場の人たちと対話・共働し、さまざまなプロジェクトを成功に導いてきた。美大に関する話題でいうと、京都造形芸術大学美術工芸学科の卒展をアートフェア化、内需マーケット育成に取り組んでいる。また、アートプロジェクトを持続可能社会実現のイノベーションツールと位置づけ、2013年の瀬戸内国際芸術祭では「醤+坂手プロジェクト」ディレクターも務め大きな経済効果をもたらした。


  • 椿さんの作品

  • 椿昇さん

そんな椿氏は、日本では多くの人々が美術館に足を運ぶのに、マーケットでとらえれば、一部の特権的な人に限られたものであることを指摘。その結果、アートが私たちの日々の生活においては、依然として一線を画されたままで、本来の役割を発揮できていないという。



「アートは自分たちのものである〜アートはもっと消費されていい!〜」

そんな椿氏が、神戸で「アートは自分たちのものである〜アートはもっと消費されていい!〜」をテーマにトークを行う。トークは毎月神戸で開催されメッセージライブ「神戸学校」で行われる。
「神戸学校」は、阪神・淡路大震災をきっかけに豊かな人生を送ることを目指した「生活デザイン学校」として、毎月1回、各界で活躍するオーソリティーを神戸に招いて開催されているイベント。今回228回目を迎える。参加料は全額あしなが育英会を通じて、東日本大震災遺児のために活用されている。


▼開催概要
神戸学校 第228回
「アートは自分たちのものである〜アートはもっと消費されていい!〜」


ゲスト:椿 昇(つばきのぼる)<コンテンポラリー・アーティスト>
テーマ:「アートは自分たちのものである〜アートはもっと消費されていい!〜」
日時:2016年4月23日(土)13:30〜16:00 *13:00開場
会場:神戸朝日ホール
参加料:おひとり一般1,200円(学生1,000円) / ペア(おふたり)一般2,000円(学生1,600円)
※神戸学校の参加料は、全額「あしなが育英会」を通じて、東日本大震災遺児への支援に活用されています。
申し込み:神戸学校ウェブサイトにて



▼ゲストプロフィール
椿 昇(つばき のぼる)
京都市立芸術大学美術専攻科修了。1989年全米を巡回したアゲインスト・ネーチャー展、1993年のベネチア・ビエンナーレに出品。2001年の横浜トリエンナーレでは、巨大なバッタのバルーン《インセクト・ワールド-飛蝗(バッタ)》を発表。2003年水戸芸術館、2009年京都国立近代美術館、2012年霧島アートの森(鹿児島)で個展。2013年瀬戸内芸術祭「醤+坂手プロジェクト」ディレクターを始め32億円の経済効果をもたらす。京都造形芸術大学美術工芸学科の卒展をアートフェア化、内需マーケット育成のためにアルトテックを創設。アートプロジェクトを持続可能社会実現のイノベーションツールと位置づけている。

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