今週末インドでアートフェア開催。多民族多言語国家の現代アートを知る機会

インドへ実際に観にいけるわけではないので、「インドではこんなアートフェアをやっているんだな‥‥!」という程度なのだが、気になったので紹介。アジアの現代アートというと、つい中国やシンガポールが盛り上がっているように感じていたが、南アジア・インドも面白そう。今回のアートフェアは南アジアの動向を知る上で興味深い。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

インドの現代美術ときいて思い出す展示2008年「チャロー!インディア展」


インドの現代美術というと、もう7〜8年前になるが森美術館で開催された「チャロー!インディア展」が印象深い。現代美術って視覚芸術と違うな、という(当たり前の)ことに改めて気づいて、作品が語る批判やメッセージや意味を理解したいとカタログを買って帰って熟読したのを覚えている。

特にインドの現代美術はその側面が強いと思う。
日本にはない宗教観や貧富の差などの経済的な課題、南北で異なる文化・言語をもつ多民族・多言語国家という背景もあって、作品から伝わってくるものが強くて濃くて大きい。

アジアの大国インドは1947年の独立の後、欧米から移入された近代的な美術と独自の文化に基づいた表現の探求が続けられてきました。この60年間で、徐々に政治的・社会的な批判を体現した新しいタイプの作品も生まれてくるようになり、90年代以降は急速な経済発展とグローバル化、さらには都市化や変容する現代のライフスタイルを反映した作品が登場し始めました。現在では、美術の市場拡大もあいまって、活発なアートシーンがインドの国内外に展開されています。
引用元:「チャロー!インディア展」展示概要




それから7年、その変化と進化を見たい!INDIA ART FAIR 2016

それから7年。「INDIA ART FAIR」開催のニュースを目にして、インドの現代アートシーンはどう変化・進化しているのか、気になった。

インドのアートフェア「INDIA ART FAIR」は、南アジア地域でも近現代アートの主要なアートフェアだそう。2008年に設立されたこのアートフェアには、南アジアの広大な表現の多様性を見て取ることができる。

昨年のアートフェアの反響が、各種メディアに取り上げられている様子がプレスリリースにまとまっている。今年はどんなアートフェアになるのだろうか。2016年のレポートが今から気になって仕方ない。


INDIA ART FAIR 2016

会期:2016年1月29日(金)〜31日(日)
会場:NSIC grounds, Okhla Industrial Area, New Delhi
>> Webサイト

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

OTONA WRITER

natsumiueno / natsumiueno

編集者/メディエイター。美大での4年間は「アートと世の中を繋ぐ人になる」ことを目標に、フリーペーパーPARTNERを編集してみたり、展覧会THE SIXの運営をしてみたり、就活アート展『美ナビ展』の企画書をつくったりしてすごしました。現在チリ・サンチャゴ在住。ウェブメディアPARTNERの編集、記事執筆など。