高速を走ること3時間弱。
昨日はこちらへ行ってきました。
安藤百福記念 自然体験活動指導者養成センター(略称:安藤百福センター)です。
・・・え?安藤百福が誰か知らない?
安藤百福(あんどう・ももふく、1910-2007)さんとは、日清食品創業者であり、世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」や世界初のカップめん「カップヌードル」の開発者でもあります。
安藤さんは「食とスポーツは健康を支える両輪である」という理念のもと、子どもたちの健全育成を願ってその半生をスポーツの振興と食文化の発展に尽くされており、生誕百周年を記念し、公益財団法人 安藤スポーツ·食文化振興財団が自然体験活動の指導者養成と、指導カリキュラムの研究・開発を目的とした日本初の専門施設としてこの安藤百福センターを2010年建設しました。
そうなんです。安藤百福センターとは日清さん関連(厳密には財団ですが)が作った施設なんですね。
で、11月7日(土)に開催された
信州の収穫祭 2015に参加してきた、と。
以前から「ここいいなー。行ってみたいなー」と思ってた場所でした。
でも高速ぶっとばして3時間弱ですからね。サクっと行くにはちと遠く、「ただ見に行く」だけではきっかけが弱く、なかなか足が向かずに数年たちまして・・。
でも、いろいろなつながりが発生し、このイベントに関係するようになったんです。
安藤さんが「即席めんの発想にたどり着くには48年間の人生が必要だった。過去の出来事の一つ一つが現在の仕事に見えない糸で繋がっている」という名言を残してますが、まさにこのパターン。
どういうことなのかはまた後日書きます。
センター内にある長さ約100mの研修施設設計は隈研吾さん。
自然の地形をできる限りそのまま利用し、内装・外装に自然木をふんだんに使用した、いかにも隈さんって感じの作りになっています。
ちょっと中を見てみましょ。
あ、ちなみにこのロゴデザインは、アートディレクターの浅葉克己さんによるものです。
浅間連峰を望む自然環境と、安藤財団の創設者で生涯を食文化の発展に捧げた安藤百福のイメージからデザインしたそう。
オープンは10時半だけど、手羽は10時に到着。
でももう受付はこんな状態でした。
そして10時半になり開場。
ムサビっぽいゲート(笑)から入ると・・・・
第1印象は、「そう!こういう空間でこういうイベントをみんなやりたいと思ってるんじゃないの?」ですね。
基本的に超インドア派の手羽で、子どもから「うちはバーベキュー+テントで野宿とかやらないの?」と聞かれ「うちはそういう系じゃないから」とあっさり答えた手羽ですが、それでもやっぱり美大卒の男の子だもん、こういう秘密基地的空間には憧れがありますって。
で、安藤百福センターにはもうひとつの要素があり、それがタイトルにもしてる「小諸ツリーハウスプロジェクト」。
センター敷地内に様々なアーティストがデザインした【既存の枠にとらわれない自由な発想のツリーハウス】が設置されてるんです。実はこれが一番見たかったの(笑)
まずはなにはともあれ、そのアートツリーハウスを紹介しましょう。
78個のバードハウスからなる佐藤オオキ(nendo)さんの「bird-apartment」。
建築家の古谷誠章さんによる「又庵(yu-an)」。
佐藤可士和さんによる「間 / SAMURAI 」。
蘆田暢人、オオニシ・タクヤ、Alvaro Contiの3人の建築家のデザインユニットENERGY MEET
による「NEST」。
オオニシさんはムサビ工デ卒ですね。
姉川 たく代表KANIKAPILA DESIGN Inc.による 「オオムラサキのツリーハウス」
姉川さんは神戸芸工卒です。
中野シロウ、西塚耕一、中原正博のデザインチームplay set productsによる「チーズハウス」。
play set productsはチキンラーメンのキャラクター「ひよこちゃん」の新デザインも担当されてます。
Noma Barによる「Bird Eye View」。
一番新しいツリーハウスで、浅間山を見渡せるロケーションに建ってます。
なんでこうツリーハウスってワクワクさせるものがあるんでしょうね。
明日はイベント系の話をお送りいたします。
てなわけで続くーーー
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。