【中央線から見える】武蔵野美術大学吉祥寺校に行ってきた

2023年2月17日(金)

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2月15日(水)、手羽は朝1で武蔵野美術大学吉祥寺校にいました。


  • 夕焼けに見えますが、朝焼けです・・

朝1というか、いつもの出勤時間に車で家を出たら20分弱で着いてしまい、8時前から吉祥寺校にいただけなんだけどね。手羽の家はムサビ吉祥寺校、タマビ上野毛、女子美杉並へ30分以内で行けちゃう美大愛好家として最高の立地なんです(笑)

簡単に吉祥寺校の説明を。
1929年にムサビは帝国美術学校として、この場所に設立されます。
厳密にいうと、本当の発祥の地は隣の現在マンションになってる場所なんですが、いろいろあって、今の場所で長く展開してきました。
1969年に鷹の台キャンパスへ全学統合するまでは吉祥寺校がメインキャンパスで、当時の先輩方に伺うと体育の授業は(まだ周りは何もない)鷹の台でやってたから、スクールバスで鷹の台キャンパスに移動してたそう。
それ以降は通信教育課程と武蔵野美術学園(2018年廃園)の校舎として使ってるので、手羽も学生時代は一度も吉祥寺校に行ったことなかったです。

ただ入職した当時は学校法人登記が吉祥寺だったので、ちょいちょ来る機会がありました。今回あらためて入口の看板をよく見ると、その名残が残ってましたね。鷹の台キャンパスには「学校法人武蔵野美術大学」という看板はないんですよ。

通信教育課程事務局が入っているのが2号館で、ここには


階段踊り場には巨大なフレスコ画とモザイク画もあります。
日本のフレスコ・モザイク壁画のパイオニア・長谷川路可先生が指導されて制作されたもので、詳細については校友会誌の特集記事をご覧ください。
no.100 - msb! - 武蔵野美術大学校友会
大学の建物そのものに描いちゃうってのが昔のすごいところで。

こちらが1号館。
昔は武蔵野美術学園のメインの施設でしたが、現在は通信教育課程で使ってます。


  • 平日だとスクーリングをやってないので教室に入れず、廊下だけ撮影


  • 屋上。これ以上は立入禁止


  • 1号館横には教材庫や陶磁用の窯などがあります

続いて3号館。

吉祥寺校で手羽が一番好きな建物。
上記写真は裏側なんですが、昔はここにバスケットゴールがあって、よく学生さんが遊んでました。


  • 一番高い建物で、なおかつ地下教室もあるんです


  • この地下の構造とか面白い作りなんですよ


  • ホールがあり、週末はにぎやかになります


  • そっててつかえない

いい感じでエイジングが入ってて、

この廊下なんて、エモくないですか?
この雰囲気はもう鷹の台キャンパスでは出せないなあ。

ちなみに。

3号館の北側には、(写真じゃわかりにくいけど)大きく「美」って描いてあるんです。
以前「中央線からこの『美』が見える」と教わったことがあり、「いやいや、中央線から結構距離あるし、そんなわけないっしょ(苦笑)」と疑ってたんけど、今回初めて3号館の屋上に上って確認したら、

ちょうどうまい具合に住宅の高さ制限がかかってて、確かに中央線が走ってるのがここから見えるんです!(酒井先生、疑ってすいません・・・)

中央線を使ってる方は吉祥寺駅と西荻窪駅の間でぜひ確認してみてください。
でも、そう考えてみたら吉祥寺校・市ヶ谷キャンパスと「中央線から2つキャンパスが見える大学」ってあまりないんじゃないかしら。

最後に紹介するのは、4号館。

1955年に建てられた木造2階建て校舎で、ムサビで一番古い建物となります。
なんと曳家をしてこの場所に移動し、大改修工事をして今に至る、と。
メインは個人研究室なんですが教室もあります。


  • この階段は昔のままなんだそう。


  • いい感じでしょ?

あ、事業計画にはずいぶん前から書かれてるので別に隠すことじゃないんですが、
2022年度 学校法人武蔵野美術大学事業計画
2023年度を目途に吉祥寺校は閉校し、鷹の台・市ヶ谷キャンパスへ機能移転することになってます。いよいよ来年度となりました。今後吉祥寺校を紹介する機会が増えそう。

通信教育課程事務室、研究室、校友会事務局、出版局で「打ち合わせ」をしてたら、あっという間にお昼の時間。
少し歩いて、

東京女子大学さんの前にある

Paper Banへ。
久しぶりに来たけど、息子さんが2代目店長になったんですね。

ここのお肉、特にこのタルタルステーキが大好きで、味も昔のままでした。


以上、通信教育課程といえば、3月に卒業制作展が鷹の台で開催されますよ、の手羽がお送りいたしました。

2022年度武蔵野美術大学通信教育課程卒業制作展
●会期:2023年3月11日(土)〜14日(火)
●時間:10:00〜16:00
●会場:鷹の台キャンパス


もちろんいろんな方に見ていただきたいんですが、手羽が一番見てほしいと思ってるのは、通学の学生さんです。
なんとなく「通信教育」というと生涯学習のイメージが強いけど、仕事をする上でのデザインやデッサンなど必要なスキルを学びなおし(今時の言葉だとリスキリング)されてる方も多く、また通信教育は自分で学費を出してる方がほとんどだから、鷹の台通学卒展で残念ながら時々見かけてしまう「やっつけ」な作品が一つもないんですよ。

多分、通信教育のイメージが全然変わるはずです。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。