nendo 佐藤オオキさんがデザインした「チョコレート」が ”前衛的” すぎると話題に

世界最大級のデザイン・インテリアの国際見本市「メゾン・エ・オブジェ」で、「nendo」の佐藤オオキさんが「デザイナー・オブ・ザ・イヤー賞」を受賞しました。その会場内に設けられた特別ラウンジで展示された佐藤さんの「ある作品」が、海外のブログなどに取り上げられ話題に。決して奇をてらうのではない、だけど思わずクスっとなって、ふっと癒されるような、そんな佐藤さんらしい作品です。

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「擬態語」でチョコレートを表現「tubu-tubu」

ラウンジ「chocolatexture lounge (ショコラテクスチャ ラウンジ)」で展示されたのは、なんと「チョコレート」でした。販売もされたそうです。作品名は「chocolatexture (ショコラテクチャ)」。佐藤さんは、そのテクスチャ(質感)をあらわす擬態語から新しいチョコレートの形を提案しました。この作品は「tubu-tubu」。その言葉のあらわす通り、たくさんの粒子が集合した形になっていますね。


「sube-sube」

表面が、カドの無い滑らかな形となっています。作品は全部で9種類あります。大きさは26×26×26mm内。このアイデアの着想について、nendoの公式ウェブサイトでは次のように語られています。「カカオの原産地や種類、含有率、ショコラティエの技術、中に入っているフレーバーなど、チョコレートの味を左右する要素はいくつもある。新たなチョコレートを考えるにあたり、これらの要素に頼るのではなく、あえてチョコレートの『形」のみに注目することにした」。




「zara-zara」

表面がヤスリのようにザラついています。着想についてサイトではさらに、「先端が尖っていたり、内部が空洞だったり、表面が滑らかであったり、ザラついていたり、と、ひとつひとつの食感が異なることで、同じ原材料でありながら味の変化を生み出すことを考えた」とのこと。





「toge-toge」と「goro-goro」




「fuwa-fuwa」と「poki-poki」





「suka-suka」と「zaku-zaku」




いかがでしたか。思わず自分でも食感をたしかめたくなります。また、「擬態語」という日本人ならではの感性や豊かな表現を、海外のひとに知ってもらうきっかけになったのも嬉しいですね。「nendo」の公式ウェブサイトでは、このほかにも佐藤さんの作品がたくさん紹介されていますので、ぜひこの機会にチェックしてみてください。




参照元:「nendo」公式ウェブサイト
http://www.nendo.jp/

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