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●動物エリア
次に楽しめるのが、動物のエリア。ここでは、獲物に気づかれないようにゆっくり餌に近づいて捕まえるスローロリスの習性を真似できる「スローハント」、AR技術を使って、絶滅してしまった動物と写真が撮れる「絶滅動物の墓場」、動物の個性的な求愛ダンスをマネできちゃう「やりすぎ求愛ダンス」のコーナーがあります。
「絶滅動物の墓場」では、お墓にあるQRコードを読み取ると、ほぼ原寸大の絶滅動物が目の前に現れます。その大きさとリアルさに、けっこうビビって私は心臓がバクバクしてきたほど・・・。気になったのは、「ステラーダイカイギュウ」は発見からたった27年で、絶滅。原因は、人間が「カイギュウは美味い」と知り、捕獲しすぎてしまったからだとか・・・。私たちの欲望が、動物の命を奪うなんて・・・と、少し考えさせられる墓場です。
「やりすぎ求愛ダンス」のコーナーは、画面に現れる生き物の求愛ダンスを真似して、制限時間内に5つの「ハート」を集める体験型アトラクション。ダンスを踊る円形の台座には、3名まで乗ることができるので、親子でスキンシップをとりながら、一緒にダンスを踊ることができますよ。
●音楽エリア
最後は、音楽を全身で楽しめるエリア。普段は目に見えない「音」を可視化してくれるマシン「サウンドビジュアライザー」、部屋の中にいる人や物の位置によって、出る音が変わる「巨大ビートシーケンサー」、そしてテレビ番組「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」に登場する3人の博士ちゃんとテーマソングを作曲した葉加瀬太郎さんによる「博士ちゃんカルテット」は、本展撮り下ろしで、ここでしか楽しめないハーモニーです。
会場に鳴り響くビート音はどこから・・・と進むとありました!「巨大ビートシーケンサー」。床にある白い長方形の上にマス目があり、どのマス目に立つかで、ビート音を変えることができます。子どもたちは、最初は走り回っているものの、その仕組みに気づき始めると、立ち止まったり、会場にある白い円柱をマス目に配置したりと、動き始めました。気に入ったビートを見つけると、すかさず音に合わせて腰を振ってノリノリに。それを見た私も一緒にノリノリに♪家族で好きな音楽を作り出すのもいいけど、次々にやってくる他の来場者が介入することで新しい発見につながり、それがまたクセになります。
●これも見逃せない!可愛い展覧会オリジナルグッズ
展覧会のイラストレーションを描くアーティストの大河原健太郎さんによる、展覧会オリジナルグッズも充実!子どもから大人サイズまである、オリジナルTシャツや、毎日使えるクリアファイルまで揃っています。大河原さんが描くイラストが使われた昔話の絵本も、見逃せない一品。全9種類。フォントまで大河原さんのオリジナルで、英語にも対応。おうちに一冊、いかが?
●さいごに……
来場者に感想を聞いてみると、神奈川県から来場したという3名のファミリーは、「ハテナボックスが会場の至る所に置いてあって、飽きやすい子どもでも楽しめる」とお父さま。お母さまからは、「各コーナーの間隔が近いので、混んできたらこっちのコーナーで遊んで、空いてきたら戻るなどの動き方も楽チン」という声も。お子さんは、「迷路みたいなところ(体内コーナー)が楽しかった!」との声でした。また、会場の近くに住むという親子からは、「子どもが夢中になって遊んでいる間、親は、ところどころにある豆知識を読んで子どもを待っていられるので、自分も勉強になった!」という声も。小学生のお子さんは、「音の出るところが楽しかった!」と感想を教えてくれました。
私も、夢中になって遊んでしまいました〜!今回は紹介できなかった「博士ちゃんのコーナー」にあった、日本の城好き博士ちゃんが行ったオススメの城10選の写真を見ていると、写真には映っていないけど、子どもを陰ながら応援する保護者さんの姿があるのだろうなと想像してしまいました。子どもの好きを伸ばしていくのに大人のサポートはに不可欠だよね・・・と妙に納得してしまいました。
体験中は、体や五感をフル活用して、没頭しちゃうけど、帰り道に、ハテナボックスから取ったカードを見返して、答えてみるゲームで楽しめそう。会場外には、テラス席があり、持参したお弁当を食べてもOKなので、丸1日のディトリップにいかがでしょう。
子どもが興味を持った時に熱中する輝きに、大人が気づいて、寄り添ってあげることで、好奇心の芽が育つのかなぁ。次は、あなたの子どもが、番組に「博士ちゃん」として登場しちゃってるかも?!
以上、現場からのレポートでした!
サンドウィッチマンの二人が展示を紹介している動画。これを観れば予習も完ぺき!
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