【59段どころじゃない延々と続く階段】京都造形芸術大学の卒展に行ってきた。その2

2017年3月7日(火)

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というわけで、

京都造形芸術大学の卒業制作展潜入レポートをやってます。
前回までの話はこちら。
【作品も買える!】京都造形芸術大学の卒展に行ってきた。その1

自分でも全何話になるかわからずに書いてます・・。


京都造形さんのキャンパスは

山の急な斜面にあります。

来るたびに感心するのは、京都精華さんや京都造形さん、東京造形さんの開学者の方たちは、この斜面を見て、よくキャンパスの将来像をイメージできたなああ、ということ。
例えばムサビ鷹の台キャンパスだったら購入予定地がド田舎の広大な畑だったはずで、それだと「ここを正門にして正面に美術館を置いて・・」みたいにまだイメージしやすいけど、おそらくここは当時木がボーボーに生えてる急な山の斜面だったはずで、それを見て普通は「ここに大学を作って建物をあちこちに配置したらきっと面白いキャンパスになるぞ!」と思えます?
そのイメージ力というか想像力というか、ほんと開学者の人達はすごいなー、と思うのです。


人間館をだいたい見終わったし、いよいよキャンパスにくりだすか!

斜面にあるのでキャンパス内に「まっすぐな道」ってのがほとんどありません。
芝生広場からその「まっすぐな道」を通って、

人間館C棟(実習棟)へ。
こちらでは美術工芸学科が展示してます。

ここは美術工芸学科研究室。
学科長の椿昇先生がプロデュースされたそうで、名称は「BIXKOKITCHEN」

研究室の隣は卒展期間中だけ「喫茶ビコウ」となって、学生さん手作りの雑貨やアクセサリー販売とカフェをやってました。
 

ちなみに美術工芸学科は日本画コース、油画コース、写真・映像コース、 染織テキスタイルコース、 総合造形コース、基礎美術コースで構成されてます。「ファインアートとクラフトをまとめた学科」なんだけど、この中に写真・映像が含まれるのが特徴ですね。

ゆるやかな坂をちょっと戻って、人間館B棟の舞台芸術学科 舞台デザインコースへ。

その名のとおり、舞台セットが組まれてた。
舞台芸術学科には演技・演出コースもあります。
 

今度は未来館へ。
ここではこども芸術学科が展示してます。
やはり最大の特徴は幼稚園教諭一種や保育士資格が取れること。
京都造形さんにはこども芸術大学がありますからね。他大学が真似したくてもなかなかできないのがこのテリトリー。

ところで、気が付きました?
各建物には「未来館」「人間館」などの名称がついてて、その略称表記は興心館なら「K」、人間館C棟なら「NC]とローマ字表記の頭文字を使ってますが、この未来館だけは「F」なのです。多分というか絶対的に「Future」のFですよね。
ちなみに関東だと記念館以外は「●号館」などが一般的なんだけど、京都の多くの大学は「明窓館」「友愛館」など名前を付けることが多いようです。この文化の違いはやはり「●年生」と「●回生」の違いのように東大と京大の違いなのかな?
あ、関東では「講評会」というけど関西では「合評会」と呼ぶのは、東京藝大と京都市芸大さんの文化の違いだと手羽は仮説立ててるんだけど、誰か調べてください(他人任せ)

1階は高架下のショップみたいな作りになって、それぞれが小さなギャラリーになってる。
通常はここに一部屋二人ぐらいで制作してるそう。

未来館の正面には

京都文化日本語学校が。
個人的に興味があった場所。なるほどこういう仕組みになってたのね。

さ。比較的平らな道を使って移動できる建物はこれでだいたい見終わった。
いよいよ行くか・・・。


いざ山登り!!


  • まだまだここは序の口


  • 普段歩かない人間には地獄。しかもリュック背負ってたからほぼワンゲル部のトレーニング状態。

普通「長い階段」を撮影する時って下から撮るでしょ。
でも延々と続く階段に心が折れそうになって、前を見ないように登ったの。だから下を撮った写真しかなく・・。


あ、タイトルで「59段どころじゃなく」と書いたのは、秋元康さんが副学長時代に学園歌を作られて、そのタイトルが「59段の架け橋」なのね。入口の階段が59段。

ちなみに2010年にAKB48による学園歌の発表会があって、ちょうどそれが美大ブログサミットの時だったから吉田さんの配慮で手羽は現場で見ることができました。

ただ今もそうなんだけど全然AKBに興味がなく、当時名前と顔が一致する子は5人もいませんでした。アイドルにキャーキャー言ってる人の心理が全くわからない。あの人達は自分がアイドルと付き合えるとでも思ってるのかね。バカみたい。あ、手羽の嫁は星宮いちごですがそれが何か?

で、ミニライブ付きの発表会を「ふーん」ぐらいな気持ちで見てたんだけど、後で周りにすんごく羨ましがられました。あらためて見ると「あ、結構すごいメンバーだったんだな」とわかります(笑)


話を戻して。

ゼーゼー言いながら一番の高台にある千秋堂(お茶室)へ。

お茶室だけあって、心がホっとしますな。
ちなみに後で学生さんに教えてもらったんですが、至誠館のエレベータを使うともっと楽に来ることができるそうです。それを先に言ってほしかった(涙)
 
んで、ちょっと坂を下って、

興心館、直心館

 
そして空間演出デザイン学科でも、

卒展期間中だけカフェ『THE ROPE coffe』をやってました。

カフェってアイデアもいいですね。
ムサビだと各建物にこういう休憩スペースが卒展の時はないんで、座ってパンフを広げて次に行く場所を考えたりしにくくて。やるとしたらやっぱり視デ・空デ・芸文あたりかなあ。


だいたいこれで学内展示は見終わった感じ。
でもまだ京都シリーズは続くのですっ!!


以上、

美大生に見られるってことはカメラに見られたのと同じことなので美大で盗難なんかしないでね、の手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。