手羽が気になる2017年の展覧会・アートイベントをピックアップ

2016年1月3日(火)

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2017年最初の記事は、今年開催される関東の展覧会・アートイベントで、手羽が気になってるものをお送りします。
ま、日曜美術館放送40周年記念「ゆく美くる美」を見て、「あ、手羽版をやりたいな」と思っただけなんだけどね。かなり偏ってますが、期間が長いとつい行きそびれちゃう性格なもんで自分の備忘録代わりに。ちなみに「ゆく美くる美」は1月7日に再放送されるし、1月22日はムサビ彫刻の大先輩である戸嶋靖昌さんが取り上げられるので、ぜひチェックを。

 

実は2017年は、国立新美術館、21_21 DESIGN SIGHT、東京ミッドタウン10周年なんです。
ミッドタウン10周年ってことはサントリー美術館がミッドタウンに移転してから10周年ってことでもあり、この3つの美術館の2017年は要チェックでして。まずはそれから。

サントリー美術館 六本木開館10周年
「美を結ぶ。美をひらく。」をテーマに5本の展覧会やトークショー、工芸ワークショップが開催されるそう。
 

「国立新美術館 開館10周年記念ウィーク」のお知らせ
1月20日(金)~30日(月)の期間を「開館10周年記念ウィーク」として、シンポジウムや狂言公演、ワークショップなどが開催されます。


21_21 DESIGN SIGHTはまだ10周年について触れられてないですが、

企画展「アスリート展」
●会期:2017年2月17日(金)- 6月4日(日)
●休館日:火曜日(5月2日は特別開館)
●開館時間:10:00 - 19:00(入場18:30)

次回企画展の情報は出ています。
例年だとこの時期に年間展覧会概要は出てたはずなので、アスリート展の後に10周年展みたいなのを計画されてるところなのかな?
 
でも確実に2020年まで「スポーツ×アート」「スポーツ×デザイン」「スポーツ×音楽」な展示やイベントが増えるでしょうね。
 
あ、デザインの解剖展はいよいよ1月22日(日)で終了しちゃうんで、まだの人は急ぎましょ。21_21も会期が長いから見逃しちゃう傾向にあって(笑)
 

また例年通りであれば10月、11月頃に六本木アートナイトやグッドデザイン展が開催されます。


 
てなわけで、ここからは気になってる展覧会を開催順にお送りします。

パロディ、二重の声 ――日本の一九七〇年代前後左右


●会期:2017年2月18日(土)-4月16日(日)
●休館日:3月20日をのぞく月曜日、3月21日
●開館時間:10:00 - 18:00
※金曜日は20:00まで開館
※入館は閉館30分前まで
●会場:東京ステーションギャラリー


手羽はパロディ大好きです。

●会期:2017年2月22日(水)- 5月22日(月)
●休館日:毎週火曜日※5月2日(火)開館
●開館時間:10:00 - 18:00(入場は閉館の30分前まで)
*金曜日は20:00まで
※4月29日(土)~5月7日(日)は20:00まで開館
●会場:国立新美術館 企画展示室1E

また国立新美なのであれなんですが、2017年に一番注目を集める展覧会になるでしょうね。
 
 
 
ミュシャ展


●会期:2017年3月8日(水)-6月5日(月)
●開館時間:午前10時―午後6時
※毎週金曜日、4月29日(土)-5月7日(日)は午後8時まで
※入場は閉館の30分前まで
●休館日:毎週火曜日(ただし、5月2日(火)は開館)
●会場:国立新美術館 企画展示室2E


あれ。意識しなかったけど、これも国立新美だなあ。しかも草間展と会期がかぶってる。
 
 

●会期:2017年3月11日 (土) 〜 3月30日 (木)
●開催時間:10:00〜18:00※最終入場閉館30分前まで
●会場:上野の森美術館


全国の美術館学芸員、ジャーナリスト、研究者などが40才以下の若手作家を推薦する方式で開催されてます。毎年見たいと思ってるんだけど、なかなかタイミングが合わなくて。今年こそ。
ちなみに今年のVOCA賞はタマビ卒の方です。

 

アートフェア東京2017 (ART FAIR TOKYO 2017)

●会期:2017年3月16日(木)〜 3月19日(日) *一般会期は17日から
●会場:東京国際フォーラム・ホールE及びロビーギャラリー


今年で12回を迎える日本最大規模のアート見本市で、国内外 150 を越えるギャラリーが出展し、幅広いジャンルの作品が展示・販売されます。2017のテーマは「Art is alive 〜アートに近づく、アートが近づく〜」です。
アートフェア東京も行きたいと思い続けてるけど、まだ行けてないんですよね・・。
 

ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展

●会期:2017年4月18日(火)~7月2日(日)
●休室日:月曜日*ただし、5月1日(月)は開室
●開室時間:9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)
●夜間開室:毎週金曜日は9:30~20:00(入室は閉室の30分前まで)
●会場:東京都美術館企画棟 企画展示室


いろんな方が今年の注目展示に挙げてますね。確かに一度は見てみたい気もする。
また、東京藝術大学COI拠点が原寸を約300%拡大したブリューゲル「バベルの塔」の複製画制作・展示や「バベルの塔」の3DCG動画を制作してるのも個人的に注目してます。
 

  
SICF18(第18回 スパイラル・インディペンデント・クリエーターズ・フェスティバル)


●会期:
A日程: 2017年 5月2日[火]~ 3日[水・祝] 11:00-19:00
B日程: 2017年 5月4日[木・祝]~5日[金・祝] 11:00-19:00
C日程: 2017年 5月 6日[土]~7日[日] 11:00-19:00
※全日程ともに50組2日間ずつ
●会場:スパイラルホール(スパイラル3F)


スパイラルが若手作家の発掘・育成・支援を目的として2000年から開催している公募展形式のアートフェスティバル。去年まではAB日程各50名でしたが、C日程もでき150名に拡大しました。
最近はSICFから注目される人が増えてて、おそらく美術業界チェック率が高い展示なんじゃないかしら。手羽も忙しくてもできるだけ毎年見るようにしてる展示の一つです。
2月20日[月]まで出展者エントリー募集中なので、まだの人は応募しときましょ。
SICF18応募要項



ジャコメッティ展(仮称)
●期間:2017年6月14日(水)~9月4日(月)
●会場:国立新美術館企画展示室1E

タイトルも仮称で詳細はまだ出てないんですが、個人的に一番見たいと思ってるのはこのジャコメッティ展れかもしれません。しかし、これも国立新美だなあ・・。



アルチンボルド展


●会期:2017年6月20日(火)-9月24日(日)
●休館日:月曜日、7月18日(火)
*ただし、7月17日(月)、8月14日(月)、9月18日(月)は開館
●時間:午前9時30分―午後5時30分(金・土曜日は午後8時まで)
*入館は閉館の30分前まで
●会場:国立西洋美術館


手羽的には生理的に受け付けない絵なんですが(笑)、美大生は好きな人が多いんじゃないかしら。卒業制作ではオマージュ的な作品を毎年1,2点みかけますし。
 
 
 
ヨコハマトリエンナーレ2017

●会期:2017年8月4日(金)-11月5日(日)
※第2・4 木曜日休場
●開場日数:88日間
●主会場:横浜美術館/横浜赤レンガ倉庫1号館


3年に一度開催されるヨコハマトリエンナーレ(そりゃそうだ)は今回で6回目。
テーマは「島と星座とガラパゴス」で、イメージビジュアルは川村真司さんのPARTYが担当されてます。
手羽も仕事込みで見に行くはずです。


ちなみに事業名の総称及び組織名は「横浜トリエンナーレ」(横浜=漢字表記)で、第6回展の事業名は「ヨコハマトリエンナーレ2017」(ヨコハマ=カタカナ表記)。こりゃ注意しないと間違えそう・・。
  
 

  
 
地域の芸術祭といえば、いろんな地域芸術祭がおこなわれるようになりましたが、2017年に新しく始まるのがこちらです。

種子島宇宙芸術祭

●会期:2017年8月5日〜11月12日
●会場:種子島(鹿児島県)の各所


2012年からプレイベントが行われ、5年目の2017年についに第1回として開催されます。
bitechoによると、
2017年はここに行く! 5つの注目芸術祭|bitecho[ビテチョー]
総合ディレクターを務めるのは、多摩芸術大学情報デザイン学科准教授の森脇裕之先生・・・って多摩芸術大学ってどこやねん(笑)
でも、ロケット発射の種子島。地域芸術祭にあまり興味が沸かない手羽ですがこれは別腹。なんとかしていきたいなあ・・。



最後はこちらを。

レアンドロ・エルリッヒ展(仮題)


  • 出典:http://www.mori.art.museum/blog/2016/11/2017.php
  • レアンドロ・エルリッヒ《スイミング・プール》|2004年|コンクリート、ガラス、水|280×402×697cm|撮影:Ryo Suzuki|所蔵:金沢21世紀美術館

●会期:2017年11月18日(土)-2018年4月1日(日)
●会場:森美術館


「レアンドロ・エルリッヒ」の名前は知らなくても、この金沢21世紀美術館の作品は知ってますよね。まだ詳細は発表されてませんが、東京での初大規模個展なんで、ぜひチェックしておきたい展示。でも森美術館も会期が長いから見逃してしまうことが多い美術館の一つで・・(ぼそっ)。

ちなみに2017年3月から森アーツセンターで「大エルミタージュ美術館展」が始まるんだけど、「大工ルミタージュ美術館?大工さんの工具の展示?!」とマジ間違えしたのは手羽だけじゃないはずだと信じたいんだけど、他にいません?。しかし、この「大」はいるのかな・・。
  

 
 

以上、それよりも毎年外苑でやってたあの展示は今年開催されるのか一番気になってる手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。