図面も本もいらない。ただ私の「可愛い!」が詰まったピアスたち。ーアクセサリー作家・こばやしみなインタビュー

ガラスでできた細長い竹ビーズと様々なビーズを組み合わせてこばやしみなさんが作るアクセサリー「soi」。女子美術大学在学中から少しずつレパートリーを増やしてきた制作のこと、LUMINE GOODs HOLIDAYでも販売するお気に入りのシリーズのこと、制作を長く続けるコツなどを聞いてみました。

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みんなは本や図面を見てプロダクトを作るのかもしれないけど、私は頭のなかと手だけで作ってる。ぜんぶ自分流で、自分でかたちを考えて。だから、このアクセサリーたちはそういう試行錯誤を繰り返して少しずつ増えていったものなんだ。

アクセサリーを作り始めたのは大学2年の夏くらいから。女子美でプロダクトデザインを勉強してたんだけど、図面を引くのも苦手だし、プロダクトの機能性にもイマイチ興味を持てなかった。きっと...先生ウケはあんまり良くなかったんじゃないかなぁ。
使いやすさや機能性より見た目が可愛いものが好きで、それでアクセサリーを作り始めたのかも。

私のブランド「soi」のアクセサリーは、細長い竹ビーズっていうビーズと、丸いビーズからできていて、中にテグスが入っているの。一本のテグスでどうやったら形になるかな...って考えながら作るから、はじめは単純な形でもひとつ30分くらい時間がかかった。


  • △3500円+tax

  • △6200円+tax

  • はじめのころに作っていた形はこんな感じ。

今は昼間は仕事をしてるんだけどね、家に帰ってご飯を食べたらお皿も片付けないうちにビーズを取り出して制作してる。気づいたら夜中なんてこともよくあって、1日4,5時間くらいはあっという間にすぎちゃうんだ。

長く続けるコツは無理をしないこと。長く続けたいから、ノルマは作らないでテレビみたりゲームしたりしながら楽しくやってるよ。

初めて、これはいい作品ができたかも!と思ったのがこのレースのような作品。今までは竹ビーズで作った三角形を組み合わせて立体を作っていたんだけど、その一片を丸いビーズにしてみたら曲線が生まれて。そういうマイナーチェンジを繰り返していろんな種類の作品ができたんだ。

美大時代にもしひとつだけ自信を持てることがあるとしたら、課題で作った作品を私は誰より大切にしたぞっていうこと。まわりのみんなは、講評が終わると作品を押入れに入れてそのままなんてこともよくあった。でも私は自分で「ああすごく可愛い!」って思える楽器ケースを制作して、毎日それをしょって通学してたんだ。

その気持ちは今も変わっていなくて、時々アクセサリーを修理してでもつけてくれるお客さんに出会ったりすると本当に心があったかくなる。
朝、今日何つけていこう?ってしたくをしてる時に選んでもらえる、そんなアクセサリーになれたらいいな。

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こばやしみなさんが作るアクセサリー「soi」は、LUMINE立川で9月18日・19日に行われるLUMINEGOODSsHOLIDAY で本人から直接買うことができます。

▼LUMINE GOODs HOLIDAY 開催概要
日時:2016年9月18日(日)/19日(月・祝)11:00-16:00
会場:ルミネ立川 屋上庭園コトリエ ※雨天時は館内にて縮小開催
詳細はルミネ立川マガジンFacebookページにて。

▼こばやしみな
アクセサリー作家。女子美術大学卒。「それ、いいね」と言ってもらえるデザインを目指し、在学中からアクセサリーブランド「soi」を展開。
販売サイトはこちら

(写真・執筆/出川 光)

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