昨日、大学での打ち合わせを終わらせて、車をすっとばしてお台場方面へ行きました。
高速がすいてて1時間ちょっとぐらいで着いたかな?
パレットタウンの駐車場に車を止めて会場に向かってると、
ビルの隙間に黒いTシャツを着て、顔を白く塗ってるいかつい集団と遭遇。
ビル名の「Zepp Tokyo」という文字とTシャツのロゴを見て納得。
昨日はBABYMETALのライブだったのね。すごいDEATH!
で、ベビメタファンを横目で見ながら向かった先はもちろん、
HOUSE VISION 2016 TOKYO EXHIBITION。
HOUSE VISIONがなんなのかは以前書いたこちらの記事をご覧くださいませ。
■【日本人の新しい暮らし方とは】HOUSE VISION 2016 TOKYO EXHIBITIONが7/30からスタート!
3年前は行かなくちゃ行かなくちゃと思いながらもタイミングが合わなくて行けなかった原研哉ディレクションの展覧会。今週末に原先生とお会いするからそれまでに見ておきたいけど、スケジュールを確認したら行けるのは昨日しかないことがわかり、急遽決心して大学から行ったというわけです。
全体の会場構成を前回と同じく隈研吾さんが担当されてます。
蔦屋書店も誰がどう見ても「隈さんだなあ」とわかる作り。
ここでは1500本の奈良県吉野杉が使われてて、全て展覧会修了後は再利用されるそう。確かに角材なら再利用がしやすい。
そういえば、8月10日現在、隈研吾建築都市設計事務所で事務スタッフ募集してますよ。
ここでは毎日トークイベントが開催されてます。この日もちょうどトークイベントをやってて一番前に原先生が座ってた。ちなみに最終日の8月28日は隈研吾さんと伊東豊雄さんですよ!
でもすいません、手羽は時間がないので会場を見させてもらいます・・。
プラントハンター西畠清順さん率いるそら植物園によって植えられた推定樹齢1000年のオリーブの木。
西畠さんは2014年にお話を聞いた時、「誰それ?」状態だったけど、ほんと最近はあちこちで引っ張りだこですね。
2015年HOUSE VISIONシンポジウムでの鈴木健さんの発言「冷蔵庫が外から開く家ができたらどうだろう」から着想された家。
「え。どんなメリットがあるの?」と一瞬思うんだけど、「ラスト・ワンマイル」を大事にする黒猫さんとのコラボだとわかると「なるほどなあ」と。
1階は町の人々に解放されたコミュニティスペース、2階の三角屋根の屋根裏部屋はゲストたちが宿泊する空間。会期終了後は吉野町に運ばれ、Airbnbに登録される予定とのこと。
ここであきらかにハウスビジョンは「建築・家の展示」ではなく「コトを起こすための展示」であることを理解しました。
房総半島の「釜沼」という日本のどこにでもありそうな里山の集落は、米作りに携わる人々が高齢化し、田植えや稲刈りの人手不足が深刻化している。その釜沼と交流を持つ無印良品が提案するのは、パソコン一台でどこでも仕事のできる人たちが稲田の光景を見ながら仕事ができる「棚田オフィス」。
武蔵野美術大学美術館・図書館を設計した建築家・藤本壮介さんのテーマは「賃貸住宅の再定義」。
シェアハウスでのプライベートな空間を最小化し、キッチンや浴場、シアタールームや庭などを広々とした共有空間にしてみるとどうだろう、という提案ですね。
この秘密基地感がたまらないっす。
手羽はおならが聞こえたら嫌だからシェアハウスはダメな人間ですが・・・。
あ、藤本さんといえば、techinsiderが5月に発表した「世界の最も美しい図書館TOP20」にムサビ図書館が入ってて、
■20 of the most beautiful libraries in the world
それ以降海外からの訪問者が圧倒的に増えました・・。
「の家」は「の」の字型の丸い壁面に囲まれていて、曲面の壁はすべてがスクリーン。家の中のどこにいても映画やテレビ電話、webサイトが自在に楽しめ、入り口から室内に自然に導かれるようになってます。 四角い隅を持ち、四角い家具や家電を配置するこれまでの空間構成から解放された、俊敏でデリケートな家。
建築家・永山祐子さんは「三匹の子豚」の3つの家の中で好ましいと考えるのは、堅牢なレンガの家より軽さと繊細さで包まれた「ワラの家」とのこと。
家ではなく水辺の提案。
オリンピックを視野に入れつつ、8月のお台場に水と親しむことのできる新たな植栽空間を実現しようというもの・・あ、なるほど、エンブレムと市松模様ってことか。
これからオリンピックに向けて市松模様の施設が増えるかもしれませんね。
杉材を巨大拡大したような建物。
木目のこのパネルはすべてアクリル板に木目がプリントされたもの。触ってみないと本物かどうかわからないレベル。
「木目をスキャンしてプリントしてる」ってのは昔から知ってましたが、アクリル板にプリントできるってことは、
LEDを中に入れて光を透過させたりできるってこと。
この文字、表面に投影してるんじゃなく中から透過されてる文字なんです。すごいと思いません?
「窓」を単なる壁の開口部と考えるのをやめて新しい機能を仮想し、家具を部屋から切り離された道具と考えず空間と機能を同時に作り出す家具のあり方を模索した家。
TOYOTAと隈さんのコラボは・・・というか、これ、
新型プリウスPHVじゃん!!
ここで実車を見れるなんて思ってなかった!うーん、かっこいいなあ。新型プリウスより数倍かっこいい。
カルチュア・コンビニエンス・クラブのスマートフォンサービス「TONE」を紹介する展示。
VRゴーグルをかけて視聴する180°コントは、俳優の八嶋智人さんが一人4役で出演しています。映像制作は我らが中島信也さん!
VRの最大の問題点は「顔に装着しないといけない」点なんですよね。
そのままだとゴーグルに顔の脂がべっとりついちゃうので、VR用マスクが全員に配られてました。
ただ手羽に問題発生。
この顔面マスクをメガネの上からつければいいのか、メガネの下につければいいのかわからない・・・。
とりあえずメガネの上につけたらこんな感じになったんだけど、間違ってる気もする・・でも「接触させない」のがコンセプトであればこれで政界のはず・・・どっちが正解だったんだろう・・。
「飛行機に初めて乗る人が入口で靴を抜いで乗った」というのがあるけど、もしかしたらこれはVR創世記に発生した珍事件として記録される画像かもしれない。
そんなこんなで全部チェック完了。
「しかし、これだけの規模で、クリエイターと企業を集められるデザイナーって日本に何人いるんだろ・・」なんて思いをはせながら、
水羊羹に合うAGFさんのコーヒーで休憩。
AGFのコーヒーはおいしいなああ(大声)
途中、視覚伝達デザイン学科の齋藤ゼミグループにあったり、さすが視デの学生さんはこういう展示もチェックしてるんだなあ・・なんて思いながら退場。
「よし、ここまで来たらあそこにも行けるぞ!」と、これまた急きょ車を飛ばして池袋へ。
最終日ギリギリ間に合った!
以上、あかりちゃん用にグッズを買い占めた手羽がお送りいたしました。
あ、あかりちゃんにあげるとこっそり行ったことが奥さんにばれるなあ・・そこまで考えてなかった・・ど、どうしよう・・・。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。