magmaって?
武蔵野美術大学の卒業生杉山純と宮澤謙一のアーティストユニット、magma(マグマ)。美大生なら彼らの活躍が気になっている人も多いのではないだろうか。卒業後はどこかの企業に就職することなく自身らでの活動を始めて8年、彼らの活動に卒業後の生き方を考える人もいるかもしれない。
magma | マグマ
杉山純と宮澤謙一によるアーティストユニット。
2008年結成から都内の制作スタジオ「studio magma」を拠点に活動中。2012年より武蔵野美術大学非常勤講師に就任。
ゆず「終わらない歌」MVの美術、アリーナツアー”TOWA"ではツアータイトルデザイン、ステージセットに美術作品を提供。他 木村カエラ、サカナクション、きゃりーぱみゅぱみゅなどのMV美術、NHK 「Music Japan」の番組セット、keisuke kanda新宿店の店舗内装なども手掛ける。どこか懐かしさを覚えるアナログ感とクレイジーな色彩が融合した作品世界は、国内だけでなく海外からも注目を集めている。
www.magma-web.jp
樹脂、廃材、電動器具、木などを手作業で組み合わせ創りだす独特な世界観を得意とし、広告美術、空間演出、家具、プロダクトまで幅広く手掛け、作品を制作し続けているmagma。誰もが見覚えのあるキャラクターやモチーフ、道具などを主題にし緻密に構成された作品群は、一見キャッチーでありながら寓話的であり、違和感を感じさせる。人々が思い描いていたファンタジーや美意識の感覚を破壊されるような衝撃と、潜在意識に訴えかけるような表現は、私たちや社会が持つ固定概念という無意識の存在に対しての疑問や嫌悪の表れであり、古い価値観を打ち壊そうとする改革と言える。
難解のようで明快、大胆のようで緻密、単純のようで複雑に入り組んだ新作展
そんなmagmaが新作個展「SYMVOL(シンボル)」を開催する。今回の展覧会では、日々の生活で必ず目にすることのある標識や看板、建築などをはじめとする大小様々なシンボリックなモチーフを、magmaによる解釈で再構築。オブジェやスカルプチャーなどの立体作品を中心に、コラージュ、ペインティングの平面作品、約30点を発表する。
2001年9月11日、ワールドトレードセンターというマンハッタンのシンボルの消失によりキングコングは立ち位置を失った。
シンボルは命を持ち、放っておけば持つ意味が変容し、しるしとしての役割を果たさなくなり静かに忘れ去られてしまう。
今日もそこかしこで工事が行われ、この世界には完成形がないということを僕らに伝えているようだ。
人間が人間らしく生きていくということは独自のシンボルを作り続けていくことなのかもしれない。
展覧会ステイトメントより
ここ1年数々の大きな仕事を成し遂げてきた彼らは、1年ぶりの個展にどんな作品を用意し、どんな意気込みでいるだろうか。ふたりに今回の展示についてコメントを寄せてもらった。
「誰もが目にしているが、見向きもされない街角、工事現場、有名人からインスパイアされた新作30点のボリューミーなオール新作展示です。30点が一挙に、まとまった塊で、是非ご覧ください。」
text by Kenichi Miyazawa
「立体、平面、ファブリック、モーター、電子制御、風、水、巨大電飾、家具、
今回の個展はありとあらゆる様々な表現にチャレンジしています。
難解のようで明快、大胆のようで緻密、単純のようで複雑に入り組んだ新作展をお見逃しなく!」
text by jun Sugiyama
会場では展示作品をはじめ、新作となるキーホルダーなどの限定グッズも販売される。中目黒方面に出かける際は必ず訪れたい。
▼開催概要
magma exhibition
“SYMVOL”
会期:2016年3月12日 (土) 〜 4月3日 (日)
会場:VOILLD(ボイルド)
開廊時間:水木金 12:00〜20:00、土日 12:00〜18:00 ※月・火曜日休廊
入場料:無料
URL:http://www.voilld.com/post/139648036044/magma2016
>> magmaのオフィシャルサイトはこちら
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