残暑の今だからこそぜひ観てほしい、夏を感じられる映画「SOMEWHERE」

数多くある映画作品ですが、その中でもこれは美大生にみてもらいたい!と思った映画を月毎のイベントと合わせて紹介します。第3回目はもう残暑ということで、最後の夏気分を味わってもらうために夏休みの一時と親子の愛を描いた『SOME WHERE』を紹介します。

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2010年アメリカ映画。監督・脚本を務めた
ソフィア・コッポラの幼少時代の思い出から着想を得た映画


"ハリウッド映画のスター、ジョニー・マルコは見た目は華やかだがどうしようもなく空虚な生活を送っていた。だが別れた妻のもとで暮らしていた11歳のクレオをしばらくの間預かることになる。騒々しい日常は一転クレオとの楽しく穏やかな日々が過ぎていく。だが別れの日は近づいていく……"
参考:Wikipedia SOMEWHERE (映画) あらすじを編集


  • イラスト:寺居ありさ

観てほしい理由① 夏を感じられる!
娘のクレオが休みなこともあり、お父さんであるジョニーと一緒にホテルのベットでアイスを全種類食べてみたり、プールで一緒に泳いだり、炎天のもと卓球を楽しんだり、時には室内(きっとクーラーが効いた)でジョニーの友人と一緒にギターに合わせて歌ったりもしちゃいます。
観ているだけでクレオの愛らしさに癒され、観ている側も一緒に夏休みの一時を味わえてしまうのです。
澄んだ真っ青な空に、ギラギラと照りつける太陽が印象的。

派手な生活を送りながらも、どこかで孤独を感じているジョニーにとって
娘のクレオは太陽のような存在になっていく。
それは彼が、弱さを自覚し前に進むきっかけにもなる。



  • イラスト:寺居ありさ

観てほしい理由② 親子の絆を再確認できる。
この映画は監督のソフィア・コッポラが有名な映画監督である父、フランシス・フォード・コッポラとの思い出から制作されたこともあって、とてもリアルにぎこちない親子の距離感が描かれています。そして、それと同時に自分自身の幼少期を思い出すきっかけにもなると思います。懐かしい気持ちとどこかセンチメンタルな気持ちにさせてくれます。


  • イラスト:寺居ありさ


観てほしい理由③ 海外チックな朝ごはんのススメ!
作中には度々、おいしそうな朝ごはんが登場します。
クレオがジョニーとジョニーの友人のためにつくったクロックムッシュに似たものをはじめ、スコーンに、大きなコップにそそがれたオレンジジュース、ホットコーヒー。
海外の理想的な朝食は明日からでも真似がしたくなります。



まだ日中は蒸し暑い日が続きますが、そろそろ秋に向けて日が短くなっていきます。
そんなもう終わる夏を締めくくるのに、夏らしくて心が温かくなるこの映画を観てみてください!

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STUDENT WRITER

寺居 ありさ / terai arisa

京都精華大学デザイン学部イラスト学科在学中。「絵を描いていたら、私。」をモットーに日々イラストを制作するのを楽しんでいます。映画、ファッション、漫画からの影響が大きく、それらを活かして情報発信していきたいです。