【音楽環境創造】東京藝術大学千住キャンパスに行ってきた #音環

2021年2月8日(月)

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2月5日(金)AM10時、手羽は

「東京藝大前」にいました。

といっても、上野ではなく

東京藝術大学千住キャンパス!
千住キャンパスは2006年に開設された東京藝大で一番新しいキャンパスで、音楽学部音楽環境創造科、通称「音環」のキャンパスでもあります。

足立区は大学を積極的に誘致した結果、東京藝大の他に

帝京科学大学、放送大学、東京未来大学、東京電機大学の5つのキャンパスがあり、2021年4月には文教大学が東京あだちキャンパスを開設するそう。

こっち方面の地理は全然わからないけど、とりあえず「金八先生の舞台」「駅は北千住駅だけど、北千住という地名はなく千住」ってことは理解しました。


  • 宿場町だったんですね。確かに古い建物や道が多い。


藝大卒展レポートで書いたとおり、藝大の他キャンパスに行きたい気分になったのもあるけど、実は数年前に音環の学生さんから卒業研究発表会のご案内を頂いてたんですね。
名前からしてただの音楽学部系じゃないのはわかるんだけど(笑)、「音楽で展示ってどういうこと?何をやってるキャンパスなの?!」と、その謎を解決するために、いつか見てみたいとずっと思ってたんです。今年もちゃんとチェックしてました。

東京藝術大学 音楽環境創造科 大学院音楽音響創造 卒業研究 修了研究発表会
●会期:2021年2月5日,6日,7日
●時間:10:00-18:00(※最終日17:00まで)
●会場:東京芸術大学 千住キャンパス
●事前予約制・入場無料

https://twitter.com/onkan_sotsuten

また毎年12月にやってる
千住Art Path 2020|千住キャンパス制作・研究展
も前から気になってはいましたが、なかなか足が向かなくて。でも取手30周年記念展で背中を押され、事前予約をした、と。

 
千住といえば美大ニュースまとめ20160412で紹介した学生が運営する
アートスペースココノカ
にも応援がてら一度行ってみたかったんです。でも今回調べたら2018年2月に運営終了してたんですな・・知らなかった・・どおりで最近話題を聞かなかったはず・・。


さて、キャンパスに入ります。


  • こちらはホール(準備中で見れなかった)

正面玄関。

検温と消毒をし、事前予約の名前を告げて入場。

あ、渡邊先生だ。音楽学部の先生は全然知らないけど、藝大との社会連携事業でお世話になった先生でして。もうご退任なんですね。

会場構成はこんな感じ。
どんどん見ていきましょ。

タマビのメディア芸術、ムサビのデザイン情報っぽいアプローチの作品が多い。
どうしても「音楽」だから音を出す作品をイメージしちゃうけど、音がテーマであれば「音を出す」必要はないわけで、解釈でなかなか面白い世界。

とはいっても、


  • 音楽学部らしくちゃんとピアノの個人ブースもいくつかありました。


  • ここも壁からすると練習場なのかな

ただ、美大の卒展と違うのは、「●時に発表」というやり方が多く、

行ったタイミングではほとんど「準備中」で(笑)
ま、「発表会」だから当然なんですが。
タイムテーブルはこちら。

論文発表者のレジュメ一覧はこちら。
「車両接近音の快音感の研究」だったり「なるほど、それも音の環境か」と思うものもあれば、地方芸術祭のことを研究された方もいて、「音楽環境創造」ってなかなか範囲が広い。

恒例のコロナ対応チェックをすると、


  • 部屋の人数制限と


  • 消毒液ってところかな。

全国公立文化施設協会が無料配布してる劇場・音楽堂等感染症基本対応チェックブックはこちら。

しかし、音楽って一定時間人を集めて聞かせたり、共有機材を使ったり、空気を動かしたり声を出すものだから、コロナ対応ってほんと大変ですよね。
2021年度東京藝術大学音楽学部入学選抜試験における一部試験中止について
藝大はピアノ専攻以外の副科としてのピアノ実技を中止してます。
他の楽器は基本自前だけど、ピアノは共有機材だから毎回の消毒は確かに大変。
あ、あかりちゃんのピアノ発表会が3月にあるんですが、密回避のために子供の発表の時に家族だけ入れ替わって聞く形になりました。家族にだけ聞かせるんだったら家でいいわけで、そこまでして発表会をやる意味ってどうなんだろう、と。

ロの字の建物が一つの、こじんまりとしたキャンパス。
建物でずっと気になってたことがあって。

階段の床がやけに古い。
なんとなく小中学校や市役所など昔の公共系の階段っぽい。


  • もう一度中庭をよーく見ると、正面の建物と奥の建物で壁の質感が違う

外から見るとはっきりと違いがわかりますね。
後で調べたら、正面の建物は新築だけど、後ろ側は旧千寿小学校をリノベーションして作られたキャンパスだそう。冒頭に紹介したホールも旧体育館で外側をルーバーで一新したんですって。

探したら、2003年頃の旧千寿小学校の動画を発見。

曲が謎だけど・・。

古い建物をもっと見たい気持ちになってきた。
このまま家に帰るにはまだ早いし、よし、ついでだからあそこにいくか。


以上、勢いで、

ここにも行ってきた手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。