星空を見上げるように、プラネタリウムで大迫力のアート作品を眺めることができたら。そんな夢を叶えようとしている作品があります。その名も「アフター・チェレンコフ」。2011年からプラネタリウムなどのドーム空間で、一貫してアートの立場から映像作品の発表を続けている映像作家飯田 将茂さんの作品です。
飯田さんは、ドーム型の空間にこだわって今までプラネタリウムなどでアート作品を上映してきました。科学的な映像を鑑賞する目的のプラネタリウムなどにアート作品を持ち込む難しさに直面しながらも、その没入感にこだわって制作を続けています。
本作は、「プラネタリウムが持つ特殊な空間の特性に振り回されている」と感じた前作を経て、振付家の方と徹底的に議論し練り上げた作品。
東日本大震災によって引き起こされた福島第一原子力発電所の事故と、それにより放射線が飛散した現在の日本の状況に関する話から始まり、目に見えない世界に対する感覚の変化や人間の想像、創造、制御を表現しています。内側から発光しているかのようなビジュアルは、真っ暗なプラネタリウムの中で身体感覚をも忘れさせてくれるかのよう。
東京23区最大のプラネタリウムでプレミア上映会を無料開催
そんな作品を見てみたい方に朗報。なんと入場無料でプレミア上映会が開催されます。
全天周映像上映会『AFTER CHERENKOV』
日時:2016年9月17日(土)1回目17:50開場、18:00開始 / 2回目19:20開場、19:30開始
場所:ギャラクシティ・まるちたいけんドーム(東京都足立区)
料金:無料
定員:各回170名
申込:予約 各回120名【8/20(土)より電話にて受付開始:03-5242-8161(ギャラクシティ)】
当日券 各回50名【当日9:00より1階総合受付にて配布】
助成:アーツカウンシル東京
本作は海外フェスティバルへの応募を目指してクラウドファンディングにも挑戦中。特典には制作過程やコンセプトなどをまとめたパンフレットなどが用意されており、作品をもっと知るにはぴったり。詳しい情報はこちらのプロジェクトページで。
(執筆・出川 光)
引用元:MotionGallery
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