レポートネタばかりやってて、完全にこれをちゃんと宣伝するのをすっかり忘れてた・・・。
今週末ムサビでこのイベントが開催されます。
■真夏のオープンキャンパス
●日時:8月20日(土)、8月21日(日)*両日10:00-16:00 *9:30開場
●会場:武蔵野美術大学 鷹の台キャンパス
●内容:
・個別の進学相談、入試合格作品展示
・学科別の模擬授業・ガイダンス
・入学試験全体説明会、保護者向けガイダンス
*予約不要・入退場自由。どなたでも参加できます。
*車での来場はご遠慮ください。
6月のオープンキャンパスは、近隣住民の方も対象とした「美大ってこんなことやってるんっすよ」を理解してもらうためのイベントで、学内全体を使ったお祭り状態で開催しています。
でも、8月ははもう少し美大・ムサビ受験を考えてる、または迷ってる人を対象としたイベントと位置付けていて、個別の進学相談、入試合格作品展示に加え、学科別の模擬授業、入学試験全体説明会、保護者向けガイダンスなどを中心とし・・・ぶっちゃけ進学相談会です(笑)
ポイントを3つ紹介します。
1.無料バスも学食無料もないオープンキャンパスです。
構内は自由に見学できますが、解放してるのは12号館地下展示室がメイン会場で、あとは講義室と美術館と食堂ぐらい。
他美大さんのように無料バスも走ってないし、無料学食チケットも配ってないし、工作体験もやってないし、参加して名前書いたら自動的に受験申込になってたりもオーキャンに参加すると受験料が安くなったりもしません。
しかもミニ講義メインという、6月オーキャンに比べると地味なイベントだし、7月に開催された他美大さんのオープンキャンパスをご覧になった方からするときっと拍子抜けするかもしれませんね。
こちらのイベント一覧をご覧ください。
学科・受験説明もありますが、模擬授業が多くを占めてるのがわかります。
でも、美大といえども大学だから授業の半分は講義なわけで。1日中絵だけ描いている印象がありますが大学なので(笑)
6月オーキャンが「ファンタジーな美大」なら、8月オーキャンは「リアルなムサビ」を体験してもらうためのイベント・・・って感じですかね。
あ、12時過ぎは学食がかなり混むので、この時間の昼食は避けたほうがいいっすよ。
2.真夏のオープンキャンパスの特徴
6月オーキャンと8月オーキャンとの最大の違いは、「全学科の入試合格作品と教授がひとつにそろうこと」です。
6月オープンキャンパスは各学科独自に動くシステムですが、真夏のオープンキャンパスは12号館地下展示室に全学科の入試合格作品と教授がそろい、個別相談などを行います。「全学科の教員がイベントでひとつの場所にそろう」のは、この8月オーキャンンだけ。
それと8月のオーキャンでは「学科試験対策」も対応してるのが6月との違いかな。個別相談コーナーには国語や英語、数学の教員も2日間ともスタンバってるので、学科試験のことも聞いちゃいましょ!
3.作品を見てもらう時の2つのコツ
「教授への個別相談」といっても、堅苦しく考える必要はありません。「相談したいことがわからない」も立派な相談です。デッサンとか描いたものがあるなら、持参して先生に見てもらいましょ。ただ、教授に作品を見てもらう時のポイントは2つあります。
(1)「自信のある作品を一つ」ではなく「最近の作品を数点」持ってくる。
(2)現物
です。
「たまたまうまくできた作品を先生に見てもらって褒めてもらう」のもこのタイミングでは自信をつけるために必要なことではあるんだけど、それだと「ふーん、いいんじゃない?」で終わってしまう可能性が高い。
「受験へのアドバイス」が必要であれば、自信がなくても最近描いたものを数点持ってきて見てもらった方がいいです。
というのも、デッサンの訓練をしたことがある人ならわかると思いますが、デッサンには「必ず誰もが通るいくつかのステップ」があります。
最近の絵を数点見ることで「今その人はどのステップ・ステージにいるか。何を理解してるか。どこで停滞してるか」がわかり、「ピッチアップしないといけない」「今は誰もが通る停滞期だから心配いらない」「順調に進んでる」「こういうクセがあるから修正した方がいい」とかアドバイスがしやすくなるんです。1点だけじゃこれが言えなくて。
「最近の」と書きましたが、手羽だったら4月、6月、8月ぐらいに描いたものを数点ずつ持ってきてもらった方が「あ。この人は今この段階にいて、ここまで理解してるんだな」とペースに合わせたアドバイスしやすいです。当然デッサン描きだして1,2枚の人と10枚以上描いてる人とではアドバイス内容が変わるもんで。
そして最近はiPhoneで撮ったものを見せてくれることが多いんだけど、これだと細かいタッチとかが全然わからないの・・。
荷物になるのはわかってて言ってますが、本気でアドバイスが欲しい方はデッサンや平面構成の現物を持ってきましょ。絶対にその方がいいって。
4.今年の目玉
「これは見といた方がいいってのはありますか?」と聞かれたら「全部です」と答えないといろんな人に怒られるんですが、個人的にはこの2つがおすすめ。
まずはやっぱり。
■学長トーク
●日時:両日12:40-13:10
●会場:1号館 1F 104
30分間だけですが、長澤学長の熱いマシンガントークを体験ください。きっとムサビのことが好きになります。
次に学生広報局スタッフ企画によるトークイベント。
■ムサトーーク!
●日時:8月20日(土)10:55-11:35/21日(日)11:50-12:50,14:25-15:25
●会場:図書館
20日(土)はムサビ生が学生目線で学生生活を紹介する通常の「ムサトーーク」なのですが、21日(日)はなんと多摩美術大学学生有志にお越しいただき、「ムサビとタマビ、結局何が違うの!?」という受験生あるあるの疑問を紐解いていきます。
名付けて「ムサタマトーーク」。
・・・って、「ムサタマトーク」は2008年に手羽が作った言葉なんですけど!(怒)
■ムサビ日記 -室長の手羽-: ムサタマトークの秘密を2つ。
2008年に「この厳しい美大の状況でムサビとかタマビとか言ってる場合じゃない。協力して美大の良さを広げなくちゃ」と思い、「タマビ広報とムサビ広報がムサビオープンキャンパスでトークする」という前代未聞の企画をやりました。
それがタマビ公式サイトTOPページでも宣伝され、タマビ公式動画サイトtamabi.tvでも配信され(今も見れます)、読売新聞全面カラー記事でも紹介(手羽家に飾ってます)されました。今考えたらよくやったな、と(笑)
その後、全国の高校や美術予備校でも開催し、
■第2回ムサタマトークinアトリエ新松戸
■第3回ムサタマトークin川崎総合科学高校
■第4回ムサタマトークin伊奈学園総合高等学校
■第5回ムサタマトークin弥栄高等学校
■第6回・7回ムサタマトークin立命館BKC
■第8回ムサタマトークin京都アートスクール
■第9回ムサタマトークin川崎総合科学高校
■第10回ムサタマトークin幕張総合高校
これまで10回やってます。今は手羽も米山さんも偉くなっちゃったので(笑)完全休業状態に入ってます。
で、なに、その伝説の企画を手羽になにも断りもなく、ぬけぬけとオープンキャンパスでパクってやろうっていうの?普通なら饅頭の一個でも持ってきて挨拶するのが筋とちゃいますのん?
え?LOU GOONの目でちゃんと見ろ?そっちはムサタマトークで、こっちはムサタマトーーク?横棒が一本多い?
ほんとだ・・・あ、じゃいいです(あっさり)
以上、企画を立てるのが10年早かったんだな、やっと時代が手羽に追いついてきたんだな、と感じる手羽がお送りいたしました。
何人かの他美大職員さんから「20日オーキャン見学しにいきます」と連絡もらったけど、大学にいるんですが、ずっと会議やってるので会場にはいません・・すいません・・・。
【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。