ムサビオープンキャンパスを楽しむ4つの方法

書いといてアレですが、今週末がオープンキャンパスなんですね・・・の手羽です。早いなあ・・。

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ムサビオープンキャンパス、略してオーキャンの話をお届けしております。


武蔵野美術大学オープンキャンパス2016

●会期:2016年6月11日(土)、6月12日(日)
●時間:両日10:00-16:30 *入退場自由
●会場:鷹の台キャンパス

*お車でのご来場はお控えください


今日はオーキャンのポイントを4つに絞って紹介します。


1.素のムサビを見よう!
お客さんの利便性を考えるならば、高校も夏休みになる海の日近辺にオープンキャンパスをやるのがベストだと思います。実際その時期にやってる大学の方が多いはず。でもムサビは「美大は授業真っ最中の一番汚い状態を見てもらった方がよくね?」ということから、あえてこの6月中旬に開催してるんです。
もちろん「一番汚い」といっても、イベントとしてお客さんを迎え入れるのでお化粧はしてますが、例えば、

これは去年のオープンキャンパス風景だけど、別に展示してるわけじゃなく、彫刻学科が作った作品をただ置いてるだけなんです。展示だったらもっときれいに配置します(笑)
でもこういう雑然感が美大らしさであり、こういう素の姿を見てもらいましょ、というのがムサビオープンキャンパスのコンセプト。



2.誰でもウェルカム!
ムサビのオープンキャンパスは受験生はもとより、受験生や在学生の親御さん、他美大生、企業の方、小中学生、地域の方なども対象とした「ムサビ、いや美大がどういう大学なのか知ってもらうため、美術の楽しさを感じてもらうための大学主催イベント」なのです。もちろん予約不要!

このポリシーはムサビがオープンキャンパスをスタートした時から変わっていません。
「オープンキャンパス」って言うとつい「受験生のための企画」と思われがちですが(もちろんその要素もあるけど)、高校生じゃなくても全然OKだし、在学生の親御さんが「自分の子どもがどういうことをやってるのか」を知れるチャンスでもあります。ムサビは保護者会やってないんでぜひ在学生の親御さんにも来てほしいんですよね・・。
他美大生や他美大職員さんも来てるし(笑)、企業の方も調査でいらっしゃってるし、近隣の子連れのご家族も最近はかなり増えました。

芸術祭(学園祭)って模擬店も出てるしお祭り気分で楽しいんだけど、実は子供が楽しめるイベントってそんなにないんですよね。「お祭り」という空気感で楽しんでるというか。でもオーキャンでは、全学科でワークショップをやってます。いろんなものを作れて実は芸術祭よりも遊べるはずです。
あ、「予約不要」と書きましたが、ファッションショー等人気企画は整理券を配布してたりするんでご注意を。



3.朝から来るべし!
「あんな田舎へ朝から来いって・・・」とお思いのそこのあなた!!
田舎には間違いないのだけど(ギャフン)、騙されたと思って朝から来てほしいんです。
ムサビのオープンキャンパスに参加した人ならきっと同じことを言うはず。
「ああ。朝からくればよかった・・(涙)」と。

よくある「入試相談のための会」だと、無料バスで大学へ行き、講義室で全体説明と入試変更点の説明を受け、キャンパスツアーに流れ、無料で学食を食べ、学校にはほとんど来ない著名教授のトークショーを聞き、2つぐらいしかやってないワークショップと言う名の工作をやり、個別相談という名のAO入試登録をし、無料バスで帰る・・・という流れでパッケージ化されています。
これはこれでお客さんを迷わせず短時間で必要なことを知れる親切丁寧なやり方。

それに比べてムサビのオープンキャンパスは本当に不親切です。
無料バスも出てないわ、無料学食チケットも配ってないわ、イベントが多すぎるわ、イベントの時間はかぶってるわ、建物が複雑だわ、エレベータがついてない建物があるわ。

でも、どれに行こうかなー、どれにしようかなー、と迷いながら自分で組み立てる楽しさがあるはずだし、それが大学(美大)ってもんだと思うのです。
迷う時間も含めてせっかくなんで、ゆっくり時間を取っていただければ。
今年から両日とも4時半終了になったので、できれば二日間来てほしいぐらいでして・・・。



4.違う領域にも興味を持つべし!
「行きたい学科は決まってる!そこしかない!!」という方は、その学科だけチェックすることを止めはしません。ただ、せっかく同じタイミングで比較できる機会なのに、その学科だけで終わってしまうのはちょっともったいないなーと思ってて。

例えば、映像・アニメにしか興味がなく「だから映像学科」という方。
実は視覚伝達デザイン学科やデザイン情報学科の方がやりたいことに近いのかもしれません。

「ムサビにはマンガ学科がない」とお嘆きのあなた。
油絵学科や日本画学科を見てみると、「あ。遠回りだけど結局漫画も絵画表現力なんだな」と気が付くかもしれません。圧倒的な画力でゲッサンに連載中の日本画出身・きゅっきゅぽんという例もありますし。

プロダクトに興味がある方。
もしかしたら、基礎デザイン学科なのしれません。

建築に興味がある方。
建築といってもどの視点で考えるかで変わってきます。
店舗設計や舞台美術視点だと空間演出デザイン学科かもしれないし、インテリア視点だと工芸工業デザイン学科だし、「まちづくり」視点だと視覚伝達デザイン学科かもしれないし、「美大らしい実在を使った楽しさ」だと彫刻学科なのかもしれないし。

せっかくの全学的なイベント。頭を柔らかくして、ぜひ違う学科・違う領域のフロアものぞいてみてください。

ほらね。1日でも全然時間が足りないくらいっしょ?
もう二日間来るしかないっすよ。はい。


とはいっても二日間行ける人はマレなので、明日は手羽のオススメ企画を紹介します。


あ。紹介してほしい企画があったら今日中に手羽へ連絡ください。>ムサビ関係者各位

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。