そもそもポートランドって?
まずはポートランドのことをざっくりおさらい。
・全米で最も住んでみたい都市にランクイン。
・人口60万人。広さは横浜市よりも小さいくらいのコンパクトな街。
・クラフトビールやタトゥーなどポートランドならではのカルチャーが根付いている。
こんな街に美大生が愛される理由、さっそく見てみましょう!
1.アクセス抜群だから気軽に遊びに行ける!街のまんなかにある美大PNCA
日本では美大のイメージといえば...都心から離れていてバスで何十分..という人も多いかもしれませんが(筆者は武蔵美出身、国分寺からの道のりは遠かった..)、ポートランドの美大は、街の真ん中の公園通り沿いにあります。
私が行ってきたのはポートランド唯一の美術大学PNCA。
貨幣工場をリノベーションしたキャンパスはギャラリーのようで、さらにアクセスも抜群。
美大は街の中心にあるアートスポットなのです。
2.街の人は美大生の作品が大好き!
最新のMacが並んだ部屋もあるけれど、ひとたび工房をのぞけば何十年も使われてきた伝統的な設備がずらり。そんな工房から生まれる作品は古き良きを愛するポートランドの人に愛されています。
この街では美大生は”変わった存在”ではなく街が大事にしているカルチャーを体現してくれる職人といった感じ。
街のいたるところにアーティストの作品を発見することができます。
3.卒業後はポートランドで活躍!地元で活躍する人材輩出校
ポートランドはナイキの本社、広告代理店ワイデン+ケネディの本社、そしてたくさんのギャラリーやカフェがあることでも有名。
美大PNCAの卒業生の多くが、ポートランドのさまざまな場所で活躍しています。
いかがでしたか?
ポートランドの人たちに美大生が愛される理由は、彼らがお気に入りのギャラリーでおしゃべりするキュレーターであり、街の経済を動かす大手企業のクリエイティブディレクターであり、よく行くカフェの壁面を飾る作品を描いた作家たちの出身校...というように、”友達の友達”みたいな身近な存在だからだったようです。
行ってみるなら断然気候のよい夏がオススメ。
作品を持ってポートランドを訪ねたら、住みたくなっちゃうのも時間の問題かもしれません。
テキスト・写真:出川 光
現PARTNER編集長。2010年武蔵美卒。専攻は写真。新卒でリクルートに入社、営業・ディレクターを経て、クラウドファンディングCAMPFIREを立ち上げるため転職。5年間CAMPFIREでチーフキュレーターを務め2015年に独立。カメラマン、クラウドファンディングコンサルタントにを経て現職。