【公用語は英語】Global Design Education Forum2023とGlobal Design Initiative Workshop2023がムサビ市ヶ谷キャンパスで開催されます

2023年3月2日(木)

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まずは、ムサビが2014年から取り組んできたGlobal Design Education ForumとGlobal Design Initiative(GDI)について、簡単に経緯を説明するところから。

 

2014年2月、武蔵野美術大学の協定校であるKöln International School of Design(ケルン/ドイツ)、Central Saint Martins, University of the Arts London(ロンドン)、LASALLE College of the Arts(シンガポール)、実践大学(台湾)が集まって、第1回Global Design Education Forumを六本木デザインハブで開催しました。
グローバル・デザイン教育フォーラム 2014 東京

ちなみにこの時グラフィックレコーディングされてたのが、タマビ情デ卒の清水淳子さん。
今となってはすっかり有名になられタマビの先生もされてますが、2013年にグラフィックレコーダーの活動を本格的に始めたばかりのタイミングで、実はタマビさんよりも先にムサビが注目してました(笑)

そのフォーラムで「想定される新しいグローバル・デザイン教育のプログラム」について、こんな提案があったのです。以下引用。
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参加校が数名の学生を選出し、ワークショップ開催校に派遣して、開催校の教員がホストとなって参加校の学生を指導する方式が考えられます。このプログラムは、開催校の学生を含む複数の参加校の学生が、一週間程度のワークショップ形式で開催校の設定する課題に取り組み、相互理解と交流を深めるもので、派遣校からの教員が引率同行しないことも特徴であり、学生自らが責任感と協調性を育む新しいタイプのリーダーシップ育成も兼ねたプログラムです。
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改めて今読み直すと、2014年には既に「世界で活躍できるクリエイティブリーダーシップ教育が必要だ」と気付いてたってことですね。

で、「やるべきだ!すぐやろう!!」となり、「Global Design Initiative Workshop」(通称GDI)が、2015年にシンガポールのLasalle College of the Artsを第1回として持ち回りでスタートします。
ムサビのGDI担当教員は長澤学長と建築の鈴木先生。
 

こちらは2016年ケルンでの様子。
GDIはどの国で実施する時も、各大学3名合計15名が3グループに分かれ、参加校の地域文化と社会状況の観察・課題発見、異文化的相互作用における学びの探求、デザインにおける物語性(ナラティブ)の理解、資源としての文化的事物や態度・興味などの獲得を目的としてます。
     
2017年は東京開催で、その時の様子は手羽ブログをご覧ください。
Global Design Initiative 2017 最終プレゼンテーションとフォーラムに行ってきた

書き忘れてましたが、会場で使われる言語はもちろん全部英語です。通訳もいません。
「これまでで一番つらかった仕事は何か?」と聞かれたら手羽はすぐに「GDIで丸二日間何をしゃべってるかわからないワークショップとプレゼンとフォーラムを聞いてなくちゃいけなかった仕事」と答える自信があります。長澤学長もこの期間はOSが完全に英語モードになってるから、手羽に話しかける時もつい英語になっていまい、「ぱ、ぱーどん?」と聞き返したり。
でもずっと聞いてると、何をしゃべってるかわからないけど、笑いどころだけはわかるようになるから不思議なもんで。
 
2018年は台湾の実践大学。

その後コロナで中止になったり、オンラインで開催したりしながらも継続してました。

そして!今年2023年3月、6年ぶりに東京で開催されるのですっ!!
Global Design Education Forum 2023、Global Design Initiative(GDI)Workshop 2023開催のお知らせ

■Global Design Initiative (GDI) Workshop 2023
●日程:2023年3月6日(月)〜10日(金)
*10日(金)14:30-16:30:Final Presentation
●会場:武蔵野美術大学 市ヶ谷キャンパス
●参加大学:ケルン・インターナショナル・スクール・オブ・デザイン(ドイツ)|ロンドン芸術大学 セントラル・セントマーチンズ・カレッジ(イギリス)|ラサール・カレッジ・オブ・アート(シンガポール)|実践大学(台湾)|武蔵野美術大学(日本)
●使用言語:英語のみ


今回のGDIは、市ヶ谷キャンパスを拠点にして、神楽坂界隈、神保町界隈、秋葉原界隈を対象エリアに課題発見から調査・分析、提案まで行うワークショップとなってます。
英語でのコミュニケーションが可能なムサビ生9名がサポーターとして参加するのもこのワークショップの特徴かもしれませんね。
 
■Global Design Education Forum 2023(グローバル・デザイン教育フォーラム2023)
●日程:2023年3月11日(土)・12日(日)
●会場:武蔵野美術大学 市ヶ谷キャンパス
●参加大学:ケルン・インターナショナル・スクール・オブ・デザイン(ドイツ)|ロンドン芸術大学 セントラル・セントマーチンズ・カレッジ(イギリス)|ラサール・カレッジ・オブ・アート(シンガポール)|実践大学(台湾)|武蔵野美術大学(日本)
●ゲスト:Prananda L. Malasan Ph.D.( インドネシア国立バンドン工科大学)|呉小華教授( 中国美術学院創新設計学院創立院長、本学フェロー)|Mariana Amatullo Ph.D(パーソンズ・スクール・オブ・デザイン副学長、CUMULUS前会長)
●使用言語:英語のみ


フォーラムでは、GDIに参加してきた教員や学生が、これまでのグローバル教育活動の振り返り、これからの高度デザイン教育、さらなるグローバル・デザイン教育の展開と可能性について、ゲストをお招きして意見交換します。


おっと、ここまで書いといてなんですが一般公開していません。
メディアの方や関係者で気になる方は、長澤学長か手羽に直接連絡していただければ、10日午後の最終プレゼンをご案内します。
くどいですが通訳はいません。オール英語なので「英語がわかる方」限定です。
 
ちなみに市ヶ谷キャンパスといえば、3月4日(土)から2階でCI4年有志による「終われま展」が開催されますよ。

1階ウッドデッキでオープニングパーティをやるそうなので、こちらもぜひ。
 
 
以上、今年のGDIは様子を見に行くだけにしようと思ってたら、途中からすっかり関わってしまい、またしても「手羽カー」で荷物をたっぷり運ぶことになった手羽がお送りいたしました。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹とみうらじゅんと羽海野チカとハイキュー!と合体変形ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し奮闘中。