【 #美大受験 2019】美大に合格した人へ その1

2019年2月21日(木)

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昨日はムサビ、今日はタマビ合格発表。
というわけで、まず合格された方へのアドバイスをお送りします。


なにはともあれ、
合格おめでとうございます!

今は「やった!!!よーし、大学行ったらアレしようコレしよう。いろんな授業を受けて、たくさん友達作って、サークル入って、彼氏見つけて、美術館とかギャラリーにもあちこち行って。あ、でも授業ついていけるかな?そして学食を一緒に食べてくれる人いるかな・・・」とワクワクとドキドキで胸が押しつぶされそうな時期なんじゃないでしょうか。

このあたりのことをシリーズで書いていきますかね。


■美大は忙しい
意外と美大・・特にデザイン系学科の1年は課題が多く、自由な時間が少ないです。
「楽しい絵を描いてばかりのハッピーな美大ライフ」は期待しない方がよく(笑)、タマグラやプロダクト、ムサ視デ・デ情の授業内容を聞くと「え。それじゃ寝る時間も遊ぶ時間もなくね?・・」と思いますもん。 クリエイティブイノベーション学科の入学生も覚悟しといてください。
後日ちゃんと書きますが、1年前期ぐらいまで、授業のペースに慣れるまでは余計な予定を入れない方がいいかもよ。


■やる気のある人はもっと忙しい
なおかつ春休みに日本全国で黒板ジャックをやったり、奄美大島や台湾へ行く旅するムサビ組や、3月3日、10日に完成イベントをやる立川駅西地下道アートプロジェクト組など積極的に自主学外活動してる学生さんを見てると、本当に偉いなーと感じます。


  • 立川駅西地下道アートプロジェクトは実に2年がかりのプロジェクトでした

ムサビ社会連携チームが回してるものだけでも旅ムサ以外にミッドタウンワークショップ、東京工業大学との合同ワークショップ「コンセプト・デザイニング」エンジニアリングデザインプロジェクト電気通信大学との連携プロジェクト六本木アートナイトミッドタウンアワード応募説明会モスバーガーキャンパスミーティング日立さんとの共同プロジェクトなどなどがあるし、他にもわらアートカシオさんとの多文化共生発信プロジェクトムサビ学生広報局など「やる気がある人向け」にいろんなチャンスを大学は用意してるし、やってる人がいます。
信じられないかもしれませんが、これら全部単位とは関係ない課外プロジェクトなんですよ。


■大学は高校よりもかなり自由
昔のような大学の完全放任主義はこのご時世許されないのだけど、やはり根本の「大学ではサボるのも頑張るのも自分次第」という姿勢は変わりません。
もう少しちゃんと書くと、「選択肢やチャンスがたくさん用意されてる。どれを選ぶかは本人の自由と責任」かな。自由には責任がついてくるので。

先生に指示されたものを「処理」していけば、とりあえず卒業はできます。
でも、それだけだと恐らく「美大っていろんな面白い出来事が起きると思ってたけど、予想よりつまらなかった。ムサビはクソ」ときっと感じるんじゃないかしら。


  • 東工大との合同ワークショップ。かなりヘビーです

ちなみに就活用のポートフォリオを作る時に、授業でしか作品を作っていない人は多分スカスカになるはず。課題は毎日大変だけど、多くは考えてる時間や調査・ディスカッション・習作だから、「アウトプット」として人に見せられる授業での作品数って意外と少ないんです。
就職を考えてる人は、課題も大事だけど授業外の活動もすんごく大事。


■大学を少しだけ信じてみよう
ただ、「やらない・やれない」は本人判断だからまだいいんだけど、「知らなかった」という人にはどうしたらいいのか・・・これが私たちの永遠の課題でもあって。

「知らなかった」という人の多くが『大学は何もやってくれないもの』というフィルターが入ってしまってる可能性が高く。
大学のことが嫌いでもいいので大学に興味を持つ、30年前ぐらいに構築された「美大のイメージ」を少し外す、「もしかしたら大学はいろいろやってくれてるかもしれない」と少し思ってみる、つまり大学にアンテナを張ると、きっと自分にとっていいことが起きるはずです。

なんでもそうですが、「決めつけ」って損することはあっても得することは一つもないんですよね。「いつも私にばかりトラブルが発生する!」と怒ってる人はだいたい「●●はこんなもんだ」と決めつけによるもので原因は本人にあり、トラブルを自分が呼び寄せてるケースが多い気がするし、「情報が入ってこない!」と怒る人は「アンテナを張ってないか決めつけによってアンテナの向け方を間違ってる」ケースが多いかも。


  • 出典:https://hgrmtl.com/7437.html
  • 大学のイメージってこんな偉そうな教授がズンズン歩いてるイメージかもしれないけどそれは30年前ぐらいの話で、

  • 出典:https://mdpr.jp/news/detail/1712151
  • 現実の私立大学は、救命病棟24時やコードブルーみたいに常に教職員がワサワサ動いてる感じかも

何を隠そう、手羽は2年生まではそんなにムサビが面白いと思ったことがなく、授業外の活動も全然やらなかったタイプでした。芸祭期間も旅行期間だと思ってたし。
大学職員になって初めて「あ。こんなにいろんな人が授業外で活動してたのか」「大学っていろいろやってあげてたのね」「教授は授業以外も学生さんのために動いてたんだな・・・」と気がついたもんで、「そのことに早く学生さんに気が付いてほしい。知らせたい」ってのが今の手羽のモチベーションにつながってるのかもしれません。
ちなみに卒業生の多くが「座学の教養科目授業をちゃんと聴講しとけばよかった」と言いますね(笑)
学生時代は社会での教養科目の必要性に気が付かないもんで。


まとめます。
■美大はリア充じゃないともったいない。
「リア充」って何もしてない人側からの視点になってて、ちゃんとやってる人をバカにしてる感じがしません?リア充という言葉のせいで動きにくくなってるし「なんか、これリア充っぽいですね。てへへ」って謝ったり。
「美大生はみんなリア充ですよ。なんかそれが問題あんの?なんでそっちのやらない人側のペースに美大生も合わせなくちゃいけないの?」と。

ただ。
いろいろやりすぎてキャパを越えてしまう人がチラホラいるのも事実。
なんでもそうですが、自分のキャパや体調をみながらやりすぎない程度に。
また、「大学側のサービス」が過多だと感じる部分も実はあります。選択が多すぎるのも逆に学生さんには不便なもので、選択とパッケージのバランスってほんと難しい。



合格者へのアドバイスシリースはもう少し続く。

以上、この時期になると先輩ヅラして語りたがる大人がでてきてウザイよね、とわかってるけど語ってしまう手羽がお送りいたしました。
あ。PARTNER_WEBはこれで1900記事。

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OTONA WRITER

手羽イチロウ / teba ichiro

【美大愛好家】 福岡県出身。武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒。 2003年より学生ブログサイト「ムサビコム」、2009年より「美大日記」を運営。2007年「ムサビ日記 -リアルな美大の日常を」を出版。三谷幸喜と浦沢直樹と西原理恵子とみうらじゅんと羽海野チカと銀魂と合体ロボットとパシリムとムサビと美大が好きで、シャンプーはマシェリを20年愛用。理想の美大「手羽美術大学★」設立を目指し日夜奮闘中